パリ在住の元料理人がすすめるパリ旅行で読むべき6冊の本

旅行に行く前、その町での観光のスケジュールを立てるのは大事です。

でも、それだけではなくその町の文化や歴史についても

学んでから行くこと、その町の空気の中で過去の歴史を紐解くこと。

それは大人になったからできる豊かな旅行だと思います。

そんな大人に向けた(笑)おすすめの本をご紹介します。

「美味礼讃」海老沢 泰久

星付きのレストランで食事をする予定があるなら読んでおくといいです。

料理を作る人たちの気持ちや、

フランス料理はかくあるもの、というあらましがつかめます。

この本の主人公、辻静雄さんがフランスに作った

辻調理師専門学校フランス校出身のシェフも活躍しています。

先日紹介した「Le Sot l’Y Laisse」の土井原シェフや

この国で一番のレストランだと思ってる

シャブリの「Au Fil du Zinc」の長浜シェフ、

日本にまでその名声が届いていた「CROWN BAR」の渥美シェフもフランス校です。

「調理場という戦場」斉須 政雄

この本を進めるのも二回目(笑)

フランスのレストランの中の様子分かります。

もちろん、いまは職場環境を考えるシェフも増えましたし

人気のレストラン「Frenchie」なんかは

毎日の営業前に「イエーイ!今日も楽しむぞー!」とか好き好きに叫んで

ハイタッチをしてから各持ち場へ移るそう。

もちろんいまも、お店の中での緊張感や

美味しいものへの気持ちは、斉須さんが描かれているように

ピンと張りつめています。

「マリーアントワネット」シュテファン・ツヴァイク

マリーアントワネットがどんなひとだったか、

僕はこの本を読むまできちんと知りませんでした。

フランス革命の中、ギロチンで命を落とした人というだけ。

彼女はオーストリア王家で生まれ、

14歳でルイ16世の王妃としてフランスに嫁ぎ

子供のように自由にふるまい、浪費を繰り返し

そして覆される王政の象徴のひとりとして死刑台に上りました。

ベルサイユに行かれる人も多いでしょうし

これを読んだ後に行くコンコルド広場は感慨深いです。


「パリは燃えているか」(ラリー・コリンズ、 ドミニク・ラピエール)

ノートルダム寺院ってご存知ですよね。

エッフェル塔、オペラ座、凱旋門、アンバリッド。

このすべての観光名所は1944年に爆破される予定だったんです。

当時パリを占領していたドイツ軍によって。

それを聞いた後に、パリの町中を歩くと

Histoire de Parisと書かれた案内板に

1944年の戦闘で活躍した戦士がなくなった場所、

などと書いてあるのに気づきます。

さすが、歴史の深いパリ。

「美観都市パリ―18の景観を読み解く」(和田 幸信)

わたくし、大学時代は建築を学んでいたのですが

(人生における方向転換の経験が豊かですw)

パリに来た時ほど、

西洋建築史をきちんと学んでおけばよかったと思ったことはありません。

でも、学びたいと思った時が学び時です。

この本はそんなタイミングにちょうど良かった。

パリのアパルトマンの規則性(三階と五階にバルコニー・その上は斜めの屋根になる)や

エッフェル塔のエレベーターの歴史など

教科書にはない、伝わりやすさで書かれた本。

「たゆたえども沈まず」(原田マハ)

パリに来たら美術館も行きますよね、

オルセー美術館やオランジュリー美術館は僕の好きな場所の一つです。

オルセー美術館へ行くとゴッホに出会えます。

「星降る夜」や「夜のカフェテラス」は学生の頃に来日した時に見に行きました。

彼の暮らしていた街だと思いながらパリを歩いて

カフェに立ち寄ったり、お酒を飲んだりすると

まるでそこはミッドナイトインパリのよう。

5倍くらい楽しい時間を過ごせると思います。

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