ル・コルビュジエの名建築「ユニテダビダシオン」の住居を見学して感動した5つのデザイン

1952年当初のデザインが見学できます

1952年建築のル・コルビュジエの名建築
マルセイユのユニテダビダシオンには一軒だけ
建築当初の状態が残されている部屋があります。

ここの住人はデザイン関係の男性と心理学者のだんなさん。

今だけ、建物内でデザイン展をやってるからと
それと合わせて住居を見学させてもらいました。

この見学ツアーは30分くらい。
一人5€で、英語でも解説してくれます。

他の部屋は、空調を入れたり、生活の変化に合わせて
リノベーションをしているけど、
この部屋だけは、当初のまま。

建物全体の美しさに感動していたけど、
ひとつひとつの住居の細かなデザインもまた、素敵でした。

シャルロットぺリアンのキッチンデザイン

キッチンはシャルロットぺリアンさんがデザインしたまま。

この写真のお姉さんがシャルロットさん、
そして、コルビュジエさんですね。

フライパンを置くフックのデザインもかわいいです。
この置きかた、いいですよね。
重ねるだけよりも水が切れるし、きれいだし。

キッチンの隅にはデリバリーボックス。
写真のまんなか、正方形のとびらです。
ここは外から通じている新聞受けみたいなスペース。

建物の3階にあるカフェから
パンなどを配達してもらえます

すでにAmazonがあったんだね!って(笑)

写真の右下部分、
もともとの備え付け冷蔵庫は、氷を入れて冷やすタイプのもの。
いまは、缶詰とかをしまっています。

いまのキッチンデザインにも取り入れられるところがたくさん。

すべての色がつながっている

壁の一部に、5cm角くらい、
古い塗装が残されている部分があります。

これは最初の塗装がそのまま残されている場所。
塗装しなおすときに、業者さんがこの色を見てペンキを混ぜます。

手前のペンキの色と、奥の色が違うのも1つのしかけ。
遠くにあるほうを濃くすることによって
遠近感をより強く感じます

この絵に使われている色も住居の色と同じ色。
赤は玄関の色だし、緑はキッチンに、青はリビングで使われていました。

生活に寄り添ったデザイン

階段ひとつとってみてもデザインがこめられています。
この板のまんなかが開いているのは
子どもがハイハイで上がるときにつかめるように。

ベランダの引き戸には、なぜか木の取っ手のようなものがついています。
これは、座った時にヒジを置けるように。

太陽と人を仲良くするデザイン

この部屋は、メゾネットになっているので、2階建て。

コルビュジエさんらしく、
窓がおおきく、連続して作られているのだけど
なぜかそれを邪魔するような梁が出ています。

これも彼の細やかな設計の一部。

マルセイユの夏はほんとうに暑いです。

この梁は、夏の太陽から部屋を守り、
冬の太陽の光は家に入るよう
に設置されています。

こういう自然の摂理が取り入れらているのもセクシーです。

住んでいる彼が一番好きなところ

住んでいる彼に、この家の素晴らしいところを聞いてみたら
「視線をさえぎるものが何もない」と。

棚の高さも視線を邪魔するものではないし
階段を上がっていても、目線の先は格子状になっていて
外が見えます。

ベランダの手前に座ったときも
ベランダの壁が格子状になっていて、視線が抜ける

こんなに大きな建築物を考えながらも、
これほど小さい部分まで設計している彼は、すごい変態、最高。
素晴らしい。
本当に生活に密着した設計をしています。

これだけ学ぶことが多いのにたった5€

このツアーは参加費がたった5€です。
この世界遺産で暮らす人の部屋を見せてもらって
しかもお土産にポスターをもらって5€だなんて信じられない。

心残りは一つだけ、
泊まる前に、このツアーに参加したかった。
そしたらもっと楽しめたのに!

※見学について※

ふだんも、一階の受付で住居を見学したいと伝えると
受け入れてくれる人がいた場合のみ、5€で見学ができるそうです。

英語が話せる人かもふくめて運しだい(笑)

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