さんざんGoogleマップがすごい!と言ってきましたが、取り消します。
パリでの移動に関してはCitymapperが最高のアプリです。
Googleマップはお店の検索・ブックマークする食べログと災害情報マップとして活用して
実際の移動ではCitymapperを使うのがおすすめです。
Citymapperの使い方(日本語で使えます)
Citymapperは日本のappstoreにもあります、名前はCitymapper Tokyoだけど同じもの。
ユーザー登録などは必要ないですが、外部アプリ(Uberなど)は登録する必要があります。
「どこかへ行こう」で行き先を指定するだけ
Citymapperは見ればわかる操作性だし、ほとんど日本語なので説明の必要はありませんが
たとえば、今いる場所からサントシャペル教会へ行きたいと思った場合はこんな感じです。
行き先入力→交通機関を選択→Citymapperに従って移動。
バスやUberはもちろん、Limeなどの電動スクーターも選べます。
Uber・Limeのアカウント設定は必要
Uberのアカウント設定には電話番号が必要です。
旅行前にダウンロードしてアクティベートしておくのがおすすめ。
Uberもこのクーポンコード「wkz6h」を登録すると5~10ユーロの無料クーポンついてきます。
いまは空港からもUberに乗れるので、ぼったくられないためにもぜひ。
使い方・空港での乗り場(タクシー乗り場ではありません)など、詳しいガイドはこちら。
Limeを使う場合は、Limeアカウントが必要
RIRYHFOを招待コードに登録すると3回初乗り無料クーポンついてきます
LimeはFacebookアカウントとの連携でアカウント作成も可能です。
Googleマップで出来なかったこと「バスとメトロが完璧」
パリの交通局とリアルタイムで提携
Googleマップはときどき嘘をつきます。
特に土日、Googleマップが乗れと言っているバスを待っていても来ません。
Googleマップが使っている時刻表通りにバスは運航していないんです…
2016年にCitymapperからのアクセス過多で交通局のサーバーが落ちたそうですが、現在は順調。
常に、あと何分かの表示が出ます。
地下鉄・バスで、今どこの駅かわかる+到着前に通知
海外の公共交通に乗っているとき不安なのが、今どこにいるかわからないこと。
Citymapperでは地下鉄に乗っていても現在地を表示をしてくれます。
到着前にも通知が来るので助かります。
Googleマップの時は地図を開いて現在地を表示して確認していましたが
地下では現在地が移動しなくてドキドキしたことも…
到着時間の共有
海外での待ち合わせや、向かってますよー!とお知らせしたいときには
現在地と到着予定時間を共有できます。
たとえばAirbnbのホストの人に今向かってます、と連絡をするならSMS経由で伝えられます。
どの車両に乗ったら出口が近い・乗り換えしやすいか表示
パリのメトロは出口や乗り換えが入り組んでいるので
この表示は非常にありがたいです。
うっかりが多いので、けっこうな頻度で遠回りしていますがこれさえあれば大丈夫!
駅の出口が正確
Googleマップよりも駅の出口表示が正確です。
また、地下鉄出口だけではなく、地下駐車場と通じている出口なども表示してくれるので
凱旋門の近くでメトロに乗るときなど助かりました。
現在地の表示・方向がわかりやすい
Googleマップの方向表示は方向音痴のぼくには、いまいちわかりづらいんです…
デザインの問題かと思いますが、Citymapperの方がわかりやすいです。
(apiはGoogleマップのものを使っています)
左がCitymapper・右がGoogleマップです。
Googleマップは何となくぼんやりしてて、方向が見えづらいですよね。
地下鉄の路線図がいつでも見られる
地下鉄に乗りながら、行き先を変えたいとき
検索するヒマなく乗っちゃって乗り換えを確認したいとき。
圏外でも地下鉄の路線図が開けるのはとても便利です。
メトロだけでなく、深夜バスや空港へ行くバスなども調べられます。
Ratp(パリ交通公団)の運行情報が見られる
これまではRatp製のアプリでしか見られませんでしたが
このアプリでは交通情報も表示できます。
メイン画面からLinesをタップするだけです。
GoogleマップにできてCitymapperにできないこと
Googleマップにあった、あの機能がほしいなぁというものもいくつか…
出来ないこと①位置共有
ピクニックのときなど、Googleマップで現在地を長押しして
ここにいるよ!というピンを立てたことがあるかと思います。
Citymapperにはピンを立てる機能がないので、位置共有はGoogleマップを使うのが良いです。
出来ないこと②ストリートビュー
Citymapperは乗り換え、道案内アプリに特化しているので
Googleマップでできたストリートビューで目的地付近を下見することはできません。
自宅でストリートビューを見てきましょう。
その他
英語表示したい場合
Citymapper単体では言語の選択ができません。
iPhoneの言語を英語に切り替えれば英語になりますし、
日本語で使っていればだいたい日本語で表示されます。
謎の選択肢|カタパルト・テレポート・タケコプターって?
乗り換え案内の選択肢を一番下まで行くと、
カタパルト・テレポート・タケコプターなど変な表示が出ています。
試しにカタパルトを選んでみたのが上の動画。
大統領を飛ばしちゃってます(笑)
こういう遊び心素敵ですね。
Citymapperが使える都市は世界中に
ロンドン・サンフランシスコ・ベルリン・東京…
現在、世界39都市に展開しているCitymapper。
もちろん東京にも進出しています。
他の都市と比べて交通ダイヤが安定しているので
Citymapperの素晴らしさが発揮されづらい都市だと思いますが…
なんと、2015年に東京メトロから表彰されています。
ロンドンではライドシェアとナイトバスを開始
2018年、Citymapperでは、蓄積したデータをもとにライドシェアを始めました。
各ルートを巡回する車にアプリ上で予約をして乗ります。
代表はガーディアン紙に対して
「停留所があるのでバスのようでもあるし、予約をするという点ではタクシーみたい
道路網を持つという意味ではメトロにも似ている」と話しています。
こちらのGIF動画はわかりやすいですね。
ライドシェアでは、3人以上乗ると、混雑や環境汚染を避けられるそうです。
Citymapperはロンドンにおいて2015年からバスも運行していますが、
こちらは思ったほどの手ごたえはなかったとも語っていました。
Citymapperはどこへ行く?
代表のOmid Ashtari氏はGoogleに7年Foursquareに2年半務めた人。
先日「Uber革命の真実」でも話題になりましたが、彼もまた、
都市の中での人の行動をスムーズにすることにより、
人の生活と都市交通をつなぐところに進化の余地を見出したのでしょう。
ロンドンでのライドシェアを始め、パリでもお電動スクーターや電動キックボード
電気自動車などとの連携も始まり、街での移動の選択肢が広がっています。
さて、これからCitymapperはパリでもライドシェアなどを仕掛けてくるのでしょうか。
とても楽しみですね。