世界一のパティシエ Cedric Grolet シェフ

セドリック・グロレオペラムーリス世界一パティシエ CedricGroletスイーツ

僕はシンプルであることを哲学として捉えています。シンプルで、かつ最高のものを作る。これは極めて難しい。哲学としても、そして実際問題としても。でも、あえて味をそぎ落して、核となる味だけを求めて作っています。

宝石のように、いかに美しく見せるかにもこだわっています。「美は人をひきつけ、美味は人をとりこにする」と信じています。

日経スタイル  World Food Watch 2018/12/27
© timeout

2018年に世界ベストパティシエに選ばれたセドリック・グロレシェフ。1985年生まれでベストパティシエになったのは33歳の時。興味ある方はその輝かしい経歴からどうぞ。

Cedric Grolet氏 1985年生まれLeMeuriceのシェフパティシエ

1985年8月26日、リヨンの近く、フィルミニー(Firminy)でトラック運転手と専業主婦の息子で、4人兄弟の長男として生まれます。フィルミニー、わたしは知りませんでしたがル・コルビュジェの建築群でコルビュジェ好きには有名です。

Site Le Corbusier ©france-voyage.com
フィルミニの文化の家(文化会館)
フィルミニの文化の家(文化会館)©WiWikipedia
ル・コルビュジェ病院
ル・コルビュジェ病院 ©L’Essor 42

2002年にル・ピュイ=アン=ヴェレ(Le Puy-en-Velay)の学校に入り、2004年にパティスリー、ショコラティエ、アイスクリームのCAPを取得。その後、イッサンジョー(Yssingeaux)にある有名な高等教育機関のÉcole nationale supérieure de la pâtisserie (ENSP)を卒業して資格取得。卒業後、すぐに、数々のコンクールで一線を画すようになりました。

2006年から2011年までパリのフォションに加わり、クリストフ・アダム(L’éclair de génie)、ブノワ・クーヴラン(Cyril Lignac)、クリストフ・アペール(ANGELINA)と共に働きます。2007年からは開発アトリエへ移動して2011年まで務めました。

2011年にパティシエの副シェフとしてパリのパラスホテル「ル・ムーリス」に入社。すぐにシェフパティシエに昇格し、2015年にはLe Chefという雑誌の「ベスト・パティスリー・シェフ・オブ・ザ・イヤー」に、2016年にはRelais Dessertsの「ベストパティシエ」、2017年にLes grandes tables du mondeの「世界ベストパティシエ」、2018年のBEST50でワールドベストパティシエを受賞。Instagramのアカウントはパティシエとして世界最大のフォロワー数175万人。ちなみにピエールエルメさんは57万人です。

Le Chefは世界で最も権威のある料理誌・RelaisDessertsはフランスのパティシエ界の最高峰・Les grands tables du mondeは料理界のアカデミー賞・BEST50は世界で最も流行を切り取るレストランランキング

2018年3月20日、ル・ムーリスに隣接するカスティリオーネ通りに、ブティックショップ「la Pâtisserie du Meurice by Cédric Grolet(ラ・パティスリー・デュ・ムーリス)」がオープンし、ホテルのレストラン以外でも買えるようになりました。

2019年11月22日、パリのオペラ通りに2号店となる単独のカフェ併設ブティック「Cédric Grolet Opéra(セドリック・グロレ・オペラ)」をオープン。新店舗のオープン時は数百人が並び、3.4時間待ちだったとか。

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セドリック・グロレシェフのお店リスト

Hotel Le Mourice

セドリック・グロレシェフのメインのお仕事はこちら。詳しくは下記リンクでアフタヌーンティーの記事があるのでどうぞ。豪華な空間で、グロレシェフのクリエイティブを味わいたいならこちら。

「La Pâtisserie du Meurice par Cédric Grolet」(2018年3月開店)

©MARIS MEZULIS https://www.cigue.net

ムーリスのパティシエとして名を挙げたグロレシェフの一店舗目はホテルムーリスの隣のブロック。

ヴァンドーム広場からチュルリー公園へとつながるカスティリヨーヌ通りにあります。こちらはイートインスペースはなく持ち帰りのみ。

© foursquare

このお店で買って、すぐ近くのチュルリー公園で食べるのもまた最高ですが、フォークとナイフを持って行きましょう 笑

© https://girleatworld.net/

ラ・パティスリー・デュ・ムーリス・パー・セドリック・グロレの詳細

住所:6 Rue de Castiglione, 75001 Paris(Googleマップ
営業時間:火~日11:00~18:00 月曜定休
予約:https://cedric-grolet.com/meurice/

「Cédric Grolet Opéra」(2019年11月開店)

© Michael Malapert archilovers.com

いよいよカフェを併設した店舗がオペラエリアにオープンしました。 これまで旅行中に食べようと思ったら、公園で食べる・ホテルまで戻って食べる・ムーリスのアフタヌーンティへ行く、の3択だったのでイートインできるカフェができたのは嬉しいですよね。

© Michael Malapert archilovers.com

こちらのお店ではケーキだけではなく、クロワッサンやパンオショコラなどのパン類も扱っているのがまた嬉しいですよね。彼らの生地は恐ろしいくらい正確なので芸術のような美しさです。

© Michael Malapert archilovers.com

お店は2フロアになっているので、席数は十分ながら、大人気なので並ぶことが多いようです。こちらから予約ができるので、予約がおすすめ。

© Michael Malapert archilovers.com

セドリック・グロレ・オペラの詳細

住所:35 Avenue de l’Opéra, 75002 Paris(Googleマップ
営業時間:火~土10:00~17:00 日月定休
電話番号:0183952102
配達・予約:https://cedric-grolet.com/opera/menu

Café Citron Jacquemus et Kaspia(Galeries Lafayette Champs-Élysées)

© https://www.sortiraparis.com/

シャンゼリゼにあるギャラリー・ラファイエットにあるJacquemus(アパレルブランド)のカフェ。ここではCitron(レモン)がテーマで、年中レモンを使った料理・デザート・飲み物が楽しめます。

このお店で楽しめるセドリック・グロレシェフのデザートは一種類レモンのみ。季節によって若干内容が変わるようです。シャンゼリゼに行く予定が合ったり、オペラのお店で予約が取れず、どうしても今日食べたい!という時にどうぞ。

© https://www.usine-digitale.fr/
©https://www.sortiraparis.com/

カフェ・シトロン・ジャックムス・エ・カスピア(ギャラリーラファイエットシャンゼリゼ)の詳細

住所:60 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris(Googleマップ
営業時間:11:00~18:00 年中無休 (ギャラリーラファイエットの営業日に準する)
電話番号:0183656108

オペラ店・ムーリスでの宅配・席の予約・商品の予約が可能

LIVRAISON À DOMICILE 配達注文

オペラ店は席の予約と商品の配達注文ができます。配達料金はパリ市内が9€、郊外だと12€から。17時~26時まで3時間刻みの配達時間が指定できます。ホールケーキ(2~10人サイズ/30~90€)やパンオショコラなどのヴィエノワズリーセット(14€)が注文できます。 →配達注文

Click & Collect ピックアップ予約 (各店舗の取り扱い内容に注意)

Click & Collectでは事前注文してピックアップが可能。品ぞろえは宅配の場合とほぼ同じですが、パンオショコラなどを1個ずつ買えるのがいいですね。こちらはオペラ・ムーリスどちらも対応。
フルーツモチーフのケーキはムーリスのみで予約可能ヴィエノワズリーはオペラのみで可能
→オペラでピックアップ →ムーリスでピックアップ

RÉSERVER UNE TABLE 席の予約

一か月ほど先の予約になっちゃいますが、席の予約も可能です。10:00 12:00 14:00 15:15 16:30の中から好きな時間を選んで、事前に何を食べるかを指定して予約します。→席予約

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セドリック・グロレ氏日本進出の予定は

気になるのが日本にはいつ来るの?というところですよね。現在、日本を含むアジアでの展開を検討していると日経スタイルで話しています。パリはムーリスだけ、小規模な海外展開を考えており、アジアにも出したい、と言っていた(2018/12 日経)のですが先にオペラに出しちゃいました。

アジアでの出店先も日本だけではなく、韓国、香港を含めて検討していると話しています。Gontran Cherrier(ゴントラン・シェリエ)も日本を撤退して台湾と韓国で展開していますし、日本はパティスリーのレベルが世界で最も高く競合が多い割に、単価は低いので旨味が少ないですものね…

2021年にソウルのThillaホテルか、台湾のマンダリンオリエンタルに出店するのでは?と思います。引き続き、セドリック・グロレ氏のInstagramなどをフォローして追いかけていきますね!