【世界配信開始！】ジブリ作品を日本から見られるか、ネットフリックスに聞いてみた

問い合わせは、英語のみだったので、発言が若干適当です、ご理解ください。

日本語話せる人いますかー？英語苦手なんです。日本から海外の番組を見られるか知りたいんだけど(英語)

－－－「マーク・ヘイスティングス(仮名)」が担当します－－－

Netflixへようこそ！ 気軽に何でも聞いてください。タイムリーに返信しないと、このチャットは自動的に切断されます。 あなたの名前とNetflixのメールアドレスを教えてください。(当然のように英語で返信)

イシカワユウイチロウ。selkie.paris@gmail.comです

ありがとう、アカウントを確認しました。

Netflixは、世界190か国以上でストリーミングが可能です！ 旅行中や、滞在している国に移住する場合、または新しい国に移住する場合、きをつけてほしいことがいくつかあります。 これに関する詳細については、ここをクリックしてください。ねんのため、電子メールでリンクも送信しますね

と、ここでリンク先(こっちも英語)を読んでみました。関係しそうなページをざっくり和訳するとこんな感じ
旅行中・海外に転居した場合
「テレビ番組と映画のコンテンツ：ストリーミング（オーディオ/字幕オプションを含む）のコンテンツは、国によって異なります」「携帯電話またはタブレットにタイトルをダウンロードした場合、別の国ではそれらを再生できない場合があります」

おーい？聞こえる？

うんうん、リンクありがとう。いま読んでます

どういたしまして

ってことは、日本から海外の番組は見られないんだね

うん。他に質問ある？

VPNを経由してネットフリックスに接続することはできるの？

うん、すべての地域でコンテンツと利用可能な言語が違うからね。詳しくはさっきのページ見てみてね！

(ここでは答える気がない・または答えられないってことかな…)
そうなんだ、ありがとう！

ほかに聞きたいことない？

これで全部！良い一日をね！

わからないことがあったらヘルプページ(英語)でも確認できるから見てみてね。質問してくれてありがとう。あなたの質問に答えられて嬉しかった！

と、マークは（ぼくの英語力のせいもあり）VPN使えるかは教えてくれませんでした。

海外からの接続に関しては著作権などいろいろ絡むので、チャットでは個別に返事をしないこと、そしてヘルプページを参照するように答えるって決められているのでしょう。

VPN？そんなの使ったらアカウント抹消するし、訴えられるからやめときな！って言われたら止めようと思ってたのですが、そんなことはないみたい。

さっそく、VPNを使って見られるか海外のネットフリックスへのアクセスを試してみましょう。

(日本では合法ですが、サウジアラビアや中国など、一部の国ではVPNを使うことが違法になるので、それだけはご用心)

スタジオジブリの鈴木敏夫さんはネット配信を解禁した理由を聞かれて「今の映画が絶対に作らないような企画を映画にする。それを配信の方が始めてるんですよ」と話しています*

*　(ハフィントンポスト/ジブリがNetflix解禁した理由、鈴木敏夫さんが明かす。宮崎駿監督を「映画の制作費をこれで稼ぎます」と説得)

2020年2月1日解禁（ラピュタ・トトロ・魔女の宅急便・紅の豚など）

「天空の城ラピュタ」（1986）　
「となりのトトロ」（1988）
「魔女の宅急便」（1989）
「おもひでぽろぽろ」（1991）
「紅の豚」（1992）
「海がきこえる」（1993）
「ゲド戦記」（2006）

2020年3月1日解禁（ナウシカ・もののけ姫・千と千尋・かぐや姫など）

「風の谷のナウシカ」（1984）
「もののけ姫」（1997）
「ホーホケキョ　となりの山田くん」（1999）
「千と千尋の神隠し」（2001）
「猫の恩返し」（2002）
「借りぐらしのアリエッティ」（2010）
「かぐや姫の物語」（2013）

2020年4月1日解禁（耳をすませば・風立ちぬ・ポニョ・ハウルなど）

「平成狸合戦ぽんぽこ」（1994）
「耳をすませば」（1995）
「ハウルの動く城」（2004）
「崖の上のポニョ」（2008）
「コクリコ坂から」（2011）
「風立ちぬ」（2013）
「思い出のマーニー」（2014）

新開守監督の「君の名は」だって無料で見られます

ちなみに、韓国・台湾のNetflixでは「君の名は」も配信中。あの感動をぜひもう一度。

日本では映画を作るときにいろいろな事業者が出資しあって、製作委員会を作るんです。よく、字幕などで見かけませんか？「天空の城ラピュタ製作委員会」みたいなやつ。

この製作委員会方式は出資リスクを軽減するのに役立つのですが、新しい展開には障害になるそうです。国内の配信サービスに載せられないのはここが原因。しかも、製作委員会には大抵テレビ会社や電通さんが入っているので、なかなか動かせそうにありません…

まぁ、ジブリが配信されたら金曜ロードショーの視聴率下がりますもんね…2020年に入ってからもトトロ(16.1%/17回目の放映)魔女の宅急便(12.9%/15回目)コクリコ坂(11.4%/3回目)と、なかなか美味しい案件ですもん…

委員会方式のデメリットなどについては東宝が単独で製作した「シン・ゴジラ」に関する記事も参考になります。

海外展開に関してはフランスの「ワイルド・バンチ」社が海外配給にかかる窓口権を持っていたので今回の配信がスムーズに決まったそうです。アメリカで配信されないのはまた別の話で、2020年5月からワーナーグループのHBO Maxで配信されることが決まっているから、という事情も…

そう、VPN使えば見られるってわかったけど、VPNってなんだか気持ち悪いって人いませんか？わたしも以前は怪しいと思っていたのでよくわかります(笑)

ウイルスとか恐いし、知らず知らずのうちに課金されそうな雰囲気ある…ちょっとわかるように説明してよ！って思ってました。

この画像↓が結構わかりやすいのですがいかがでしょう?

たとえば、アメリカの会社が、日本の会社としか取引しない老舗の着物を仕入れるために、三菱商事を窓口にする、ような感じです。

これをネットフリックスに置き換えると、アメリカにいる人が、日本でしか配信されていないアニメを見るために、VPNで日本にあるサーバーを窓口にする。ということ。

わたしのおすすめは、質問や解約などすべて日本語で対応してくれるセカイVPNと、英語サイトのNetflixVPN。

セカイVPNは２か月無料のキャンペーンもやってるので、まず無料で試しませんか？セカイVPNでVPNって便利じゃんって感じられたら、英語サイトの契約ってのもおすすめです。