ですよね、しょうさん。
パリの飲食にいた身として、パリのレストランが美味しくないとか、牛肉も結局日本の赤身肉の方が美味しいって言われると腹立ちますよね。
単純に、いい店を見つけられてないだけだろって。
合う・合わないはあるけど、ガイド本に載ってるお店とか、10年前にパリに行ったことある人がすすめる店に行ったけど高いだけで美味しくない…とか当たり前じゃんって。
SNS大好きな僕が旅行中にステーキが美味しい店を探す方法を話してもいいですか?
ステーキが美味しいお店の探し方
基本的にどの地方に行っても、僕は同じ方法で探してます。
打率で言うと、8割5分は美味しいっす。
だいたいこんな手順ですね。
↓
Googleマップにマッピング・レーティングのチェック
↓
インスタなどで火入れ・質を検証
店の情報の集め方
まずはとにかく情報を集めるところから、僕が使う媒体は主に三つです。
WHERE CHEFS EAT
36HOURS 125WEEKENDS IN EUROPE
ニューヨークタイムズが企画した本で、ヨーロッパを週末だけで旅行するならどう楽しむ?って本です。
少し旅慣れた人向けっていうか、三回目以降の訪問のときに行くような、すこしマニアックな観光本。
メジャーな観光地って人が多くて疲れるし、観光客向けレストランは行く価値ないと思ってたら、この本に載ってる店は結構いいっす。
宿泊先のホテル・ホスト・現地在住の人にメッセージ
さいきん、Twitter大好きなので(笑)現地在住のTwitterアカウントで知り合いがいたら、ブログ読んでおすすめ聞いたりします。
ホテルやAirbnbのホストの人は、チェックインの時に教えるね!って言ってくれるんですが、人気のお店は当日予約取れないという残念なパターンもあるからいまいち薦められないっす。
Expediaで予約するとホテルとのやり取りまとめられて楽なんでおすすめです。
しょうさん英語ダメっすよね。忙しいだろうけど、旅行前に短期間のDMM英会話やっておくといいかもです。月5,980円(月50€弱)で毎日25分受けられるってコースがあって、二週間やるだけでもだいぶ変わるはず。
そうそう、僕もいまさらフランス語会話を始めようと思ってるので、一緒に始めます?なんか、フランス人の先生もいて、英語以外も習えるらしいんですよね。
Googleマップにとにかくマッピング
おすすめの店を聞いたらとにかくGoogleマップでお気に入りに入れていきます。旅行先の名前のタグを作ると、タグの共有とかもできて便利っす。たとえば、ポルトガルだとこんな感じのリストです。
ここからGoogleマップのレーティングを見ていきます。
すでに面倒だと思ってたら、ここでやめてもいいです。この時点での打率は4割5分くらいかな…
単価とサービスのつり合いが取れていない、おすすめしてくれた人と美味しさの基準が合わないってことがよくあります。
Googleマップのレーティングの見方
それぞれのお店をタップすると、情報の詳細が見られます。僕がチェックするのは3つですね。
②レーティング(星の数)
③レーティング分布
口コミ数
口コミが極端に少ないところは行きません。
美味しかったら、誰かしらコメントするはずなんで…最近のオープン・秘境への旅・気が合う人のおすすめとかでない限り、30個以上口コミがないのは消します。
このポルトのレストランは186軒の口コミがあるので、口コミ量もいいですね。
ポイント数・星の数
次は星の数、ポイント数ですが、このお店は4.5だし、けっこういい感じかも。
僕は4.3以上あるお店を選ぶようにしています。
4.3以上:8割美味しい
3.8~4.2:6割美味しい
3.3~3.7:4割美味しい
3.2以下:勝ち目が薄い賭け
みたいな感じです、街によるけど…
レーティングの分布
お店によっては、1や2の評価が多いところがあって、こういうところに行くと不幸な気持ちになることがあります。
まぁ、料理人的には冒険したいかもですが、うちの奥さまと一緒に行くときには絶対にありえない選択肢ですね(笑)いろいろ雑・汚い・不味いってお店の可能性が少し高いっす。
いいお店だとレーティングの分布の順は「5→4→3、1、または2」となることが多いです。全ての人の口に合うわけじゃないし、忙しいとお客さんから頼まれたことを忘れるのも人間なので、細かいところを責める人が一定数出てくるのはしょうがないっすもんね。
ちなみにミシュランの星つきとかだと、みんないい点数をつけがちです。これは高いお金を払っているから美味しかったはずだ、という錯覚も含むんで気をつけて下さい。
錯覚の話が気になったらこの本とか読むといいっす。アンケートとかは嘘をつきがちって話なんだけど、話が脱線しちゃうのでまた今度話しましょう。
上のお店は友達と旅行行ったときに、ふらっと入って残念だったところです。ポルトの川沿いだから景色よくって、ワイン飲むだけだったら悪くなかったんだけど、料理頼んだのが運の尽きで、1時間待たされたのち、パッサパサになるまで加熱された鶏肉を食べる羽目になったところ。
Googleマップ見とけって話ですよね。せめて店に入る前に確認したい。
あ、営業日も確認しときましょう。
夜だけ営業ってこともあるし、日月休みとかってこともあるので。
Instagramで美味しいかを検証する
で、次にInstagramを開きます。インスタって最新の情報が載ってるし、お店の人がのせている情報だけじゃないので、実際お客さんにどんな料理が提供されているかわかるので参考になります。メニューに載ってる写真と違うってことあるじゃないですか(笑)
美味しいかを見るので、一番簡単だと思ってるのが、肉の写真です。基本的には
②肉は厚みを持って切られているか
③肉に無駄なストレスを与えてないか
フライパンの温度が低くないか?
たとえばこの写真のお肉はいまいちでしょうね*。
*美味しくない、いまいちな味というのは主観なので、人によってこれが美味しいと感じる人もいると思います。以下に使用する美味しくない、などの表現も、あくまで個人の趣味と思って読み進めてください。
表面が白すぎですよね。フライパンの温度が低い状態で焼くと表面はこんな色、中の方も白っぽくて固いんだろうなぁ。この温度で芯まで火を通そうとすると、周りは固くていまいちな肉塊ですよね。
表面がきれいに色づいているお肉は、アミノ酸がきれいに化学反応してるってことなので、香りもいいっすよね。これとかすごくいい色。先日行ったL’aller Retourのお肉です。
お肉の厚みが2.5㎝以上あるか
日本のスーパーで売ってる肉は薄切り肉だし、上のような厚み(1.5cm弱)になりがちだけど、この厚みだと、加熱中に芯まで火が通っちゃいますもん。そんなステーキは外で食べる必要ないっすよね。家で焼けばいい。
これくらいの厚みがあれば、美味しく焼けます。これは宇佐美シェフのClover Grill。外食するならこれくらいの肉がいいっすよね。薄く切ったお肉は、火が通るのが早いので、すぐに仕上がるけど、美味しい肉を食べさせたい人がすることじゃないですよね。
小さい塊でも、こんな風に厚みを持たせて焼けば美味しく仕上がるので、その手間をかけるかどうかだけ…この形に切ると、時間はかかるけど中まで熱がじっくり伝わっておいしいです。
肉に不要なストレスをかけてないか、急焼き、余熱なし、など
しょうさんって、よくよく焼きが好きな人ですか?よくよく焼き(ビアンキュイ)*が好きな人には、あまり関係ないんだけど、僕は肉を焼き過ぎる店も避けます。
この写真のお肉の断面、上半分が特に筋っぽいですよね。ひび割れがひどいというか…長時間加熱しすぎっすよね。こうなると肉はパサパサ。肉を食べてるのに口の中が乾く感じです。
焼く前にしっかり余熱(常温より高くしたい芯温40度以上くらい)したり、表面を強火で焼いた後に暖かい場所で休ませて、熱を染み込ませてからもう一度焼く店だったらこんなこと起きないですよね。
余談:美味しいビアンキュイもできる
僕がメインを担当しているときは、よく焼き(bien-cuit:ビアンキュイ)にしても、焼肉トラジさんがやってるみたいなダイヤモンドカットをしていました。これならパサパサにせずにしっかり火が通せます。
終わりに
たびたび登場しているこのおじちゃんはかの有名なイヴ・マリー・ブルドネックさん。フランス1番とも言われる肉屋さんです。あ、どうでもいい話は忘れてください(笑)
長くなっちゃいましたが、ここまで下準備して探せば美味しいレストランでご飯できます。せっかくヨーロッパを旅するんだし、美味しいもの食べたいですもんね。
まぁ、パリならこのおすすめ10軒と150軒リスト見てもらえば結構楽しめると思います。言語的に予約難しかったらウェブから予約できるところに限定して探すってのもありかと。
では、また。