ユニテダビダシオンにはぜひ宿泊!
ユニテダビダシオンは世界遺産、もちろん見学もできます。でもね、やっぱりここには泊まらないとわからない良さがあるんです。マルセイユに来たら絶対泊まってほしい。急に建築好きが目をさました僕(笑)がおすすめする理由を5つにまとめました。
世界遺産の宿泊施設
この建築の建設が始まったのは1945年、終戦の年。竣工が1952年です。今から70年前の近代建築に泊まるってなかなかないです。
この大きさのものが、変わらず存在しているってすごい。彼が描いた建築の開放が、具現化された建物。ピロティ・自由な平面・自由なファサード・屋上庭園・水平連続窓。まさにここにあります。
彼から、僕らが暮らす街の建築が変わっていったことを思うと感動もひとしお。
グランコンフォートとシェーズロングで寝られる!
この日はホテルの人が足りなかったのかチェックインに一時間ほど待ちました。
テラスでワインを飲んでいたので最高の待ち時間(笑)二杯も飲むと眠たくなって、「そろそろ部屋に入れないかな?めっちゃ眠いんだよ」って言ったらこのソファは寝るのに最適だよって案内されたのがグランコンフォート。
光栄です。本当に気持ちよく寝られました。部屋に入ると、今度はシェーズロングが!せっかくなので、床においてロッキングチェア状態にして楽しみました。
この椅子で寝るのもとても気持ちよかった。朝、目覚めたら奥さまがベッドにいなくてこの椅子で寝てました(笑)カッシーナのオリジナルは3000€で買えるらしいです。
写真を撮るにはやっぱり朝
見学客がいたり、太陽が強すぎたり、なかなかいい写真を撮るタイミングがありません。そんなときはやっぱり朝。泊まっているからこその選択肢です。朝の屋上は、空いていて写真もきれいに撮れました。
連日の移動と太陽に疲れて起きたのは8時過ぎなので少し暑かったですが(笑)排気口がまたかっこいいんですよね。メカっぽい。機械として並べるといまいちだけどそれも建物の一部としてデザインするとおもしろくなるんですね。
住むための建物は住まないとわからない
教会なら中で祈ればいいし、美術館ならそこで絵を見ればいい。でも、この建物は、住むために建てられたものだし、その中に泊まってみないと、この建物を感じることはない。
きれいな屋上は宿泊者と居住者しか入れません。夜になってから出てみたら住んでいる人たちが、プールサイドでご飯食べていました。子どもたちはプールで遊んだり。
戦後、疲弊した人たちにはこの集合住宅はとても素敵なものだったんじゃないかな。
暑いマルセイユの夕方に隣の家の人たちと屋上で夕食。今のぼくらには想像がつかないくらいみんなの心の隙間を埋めてくれたのではないかと思います。「建築は建てたときじゃなくって、人が使って初めて建築である」って大学の先生から言われたっけな。
ここは、そういう意味でも本当に生き続けている建築です。
泊まったら部屋でも飲める
この建物について調べていて建築・団地マニアのMakotoさんが建築マップのウェブに書いた記事を見つけました。彼はバルコニーのある部屋に泊まってワインとチーズを用意して夕焼けを迎えてるんですよね。
いや、これ、たまらないでしょう。バルコニーには、設計当初のままのテーブルがそなつけられているんですよ。外食する時間があるなら、まずはここで夕日を迎えてから考えた方がいい。
もし、ふつうのクイーンサイズベッドだけの部屋とか予約していたらいますぐ、30€足してバルコニー付きにできないか、ホテルにメールしてください。絶対後悔しない体験になります。
ところで予算は? 87€シングル~
予算は
153€ クイーンもしくはツイン
174€ シービュー・バルコニー付き
ここは、ぜひともバルコニーにてお願いしたい!外食してお酒を飲んでウーバーで帰ってきたら100€部屋でワインとチーズとハムとプチトマトを食べても30€かかりませんから。
Hotel Le Corbusier
予約 オテル・ル・コルビュジエ
住所 280 Boulevard Michelet, 13008 Marseille