海外引越しなら銀行での両替は損!おすすめはTransferwise

準備

海外駐在・ワーキングホリデー・留学などに行く場合、初期費用や落ち着くまでの生活費など、初めの1か月で数十万から100万円近くお金がかかります。

じつはこの時、どうやって決済するかによって数万円損することもあるんです。今日はそんな無駄なお金を払わないために一番おすすめの方法を紹介します。

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海外生活を始めるときの決済手段

渡仏後の働き先が決まっていても、初めてもらえる給与は働き始めた月の翌月。ましてや、留学や、語学学校へ通う人なら、日本での貯金からお金を使うことになります。そして、節約生活をしようが、住居の契約・食事・移動・書類申請・銀行口座の作成にもお金がかかります。

そんなときの決済手段は主にこの3つ。

①日本の銀行にあるお金をカード(VISA ・Master・Amex・JCB)で使う
②日本円を両替して持って行く
③日本の預金を海外銀行に送金して使う
それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
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日本のカードを使うメリット&デメリット

カードを持って行けばいいので楽ですよね。

メリット:安心の日本語対応・面倒な手続きがない

海外で困った時に助けてくれるのが一番嬉しいところ。カード明細の画面も日本語ですし、カードを紛失したときの対応も安心。フランス語と英語を駆使して、カードを失くしたから止めてほしい、再発行も…って話すのはかなり疲れます、泣けます…

ちなみにアメックスゴールドさんだと、紛失したカードをフランスまで無償で送ってくれます。そして「アメックスさんは無料でしたよ」って伝えるとほかのカード会社さんも無償で送ってくれることが多いです(笑)

そして、事前準備が不要なのもうれしい。紛失・盗難の恐れもあるので、3枚くらい日本のカード持っておくと安心。

急いで発行したい人はMUFGのマスターカードブランド:VIASOカード三井住友VISAクラシックカードJCBWカード(フランスだとJCB使えないお店もあるので注意!)などは最短で3営業日後に到着するので申し込んでも良いかも。どれも年会費はかかりません

使用したらすぐに銀行口座からお金を引き落とすVISADEBITというカードは、クレジットカード作れない人も作れます。たとえばジャパンネット銀行や、三菱UFJ銀行、GMOあおぞらネット銀行などは口座作れば、VISAデビットも申し込めます。

デメリット:手数料が高い・現地で使える残高証明書がない

日本のカードを使っていると困るのは、手数料が高いこと。そして現地で必要な残高証明書が発行しづらいことでしょう。

外貨取扱手数料、そして換算レートに隠された手数料

日本のカードを海外で使うと、外貨取扱手数料がかかります。そして、それだけではなくカード会社独自の円:ユーロの両替レート*が設定されています

*詳しくはこちらのブログ記事でめっちゃ詳しく書かれているので深堀りしたければどうぞ。

外貨取扱手数料は1.3〜2.16%、そしてカード会社独自の両替ルートは割高になっていることも多く、結果的には1.5~3%の手数料*を引かれます。

清水さんによると2017年のパリだとMasterが1.5%・JCB1.6%・VISA2%・アメックス3%だったとのこと。0.5~1.5%の外貨支払いポイント還元などやっている会社もありますが、結局のところ、1~1.5%の外貨手数料がかかっている感じですね。

残高証明書が日本語

家を借りるとき・滞在許可証の更新などに必要になる残高証明書。日本でのビザ申請の時に英語またはフランス語の証明書を作成していると思いますが、1か月以内の残高証明書が求められることが多いので、渡仏後には無効になっていることも多いです…

もし、海外でも日本の口座を使って行く予定であれば、フランスと日本に店舗がある銀行、Citybankと提携しているSMBC信託銀行プレスティアなどを使うのが良いでしょう。

結論:旅行ならカードで問題なし・滞在には弱い

ぼくらの場合は、日本の口座にもボーナスや給与が振り込まれていたので、日本のアメックスを使ってましたが、わざわざ手数料を支払ってまで使う必要はありません。

ただ、予期せぬトラブルが起きた時に日本のカード会社に相談できると良いので、滞在中の旅行の切符など、一部を日本のカードで決済しておくと安心です。たとえば、日本出国時に日本のアメックスを使っておけば、3か月間、最高5000万円保証の海外旅行保険が付帯します。

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現金両替のメリット&デメリット

両替所・銀行・またはFX口座で円を両替することもできます。最もクラシックなこの方法は、目に見える形で両替できるのがメリットでしょうか。長所と短所も見てみましょう。

メリット:事前にレートがわかる・残金をいつでも確認できる

日本の口座に紐づいたカードだと、隠された手数料があったり、ウェブバンキングのパスワードが分からなくなった時に、あといくら使えるんだろう…という不安も出ちゃいます。

現金なら、残金がわからないということはありません。

まぁ、でもメリットはそれくらいでしょうか…

デメリット:現金は盗まれやすい・両替レートが悪い

盗まれたらどうしようもない

パリや、観光客の多い街には必ずスリがいます。カードは盗まれたらすぐ停止すれば被害額は少ないですが、現金はそうもいきません。自宅に家賃用の現金を2,000€置いていて、空き巣に盗まれちゃった先輩もいます。

レートが悪い・特に大手銀行はひどい

そして、レートが悪い。大手の銀行は目も当てられない手数料を引いてきます。昨年調べた両替データがこちら。

3年前、大きい銀行の方がレート良いんじゃないかと思ってMUFJで20万円両替してから渡仏したのですが、損してました。せめて空港の紀陽銀行で両替しとけば16ユーロ多く受け取れたのに…

ユーロ→円レート手数料10万円を両替手数料の額
ユーロ相場(2018/9/6)129.5772.2ユーロ
大黒屋133.192.8%750.8ユーロ21.4ユーロ
トラベレックス133.713.3%747.9ユーロ24.3ユーロ
紀陽銀行非公開2.0%前後約757ユーロ約15ユーロ
池田泉州銀行非公開2.0%前後約757ユーロ約15ユーロ
三菱東京銀行133.473.1%749.3ユーロ23ユーロ
みずほ銀行135.544.7%737.8ユーロ34.4ユーロ

例外:両替に時間かかるけど、マネーパートナーズのFX口座を経由した両替は格安

FXという金融商品をご存知の方は多いでしょう。でも、そのサービスの中で両替ができるのをご存知の方は少ないかも…

マネーパートナーズで、10万円を両替すると
レートは129.7円/ユーロ(マネーパートナーズFXのリアルタイムレート+20銭)
窓口*での受け取り手数料が500円、ということで10万円→767.2ユーロ (手数料が647.6円)
*両替には4~11日かかります、受け取りは成田・羽田・中部・関西空港のトラべレックスで。

FXの口座を作るってちょっと恐いですよね…でも大丈夫。この口座を作っても、FX取引が始まるわけではありません。FXは着実に増える投資というよりも、リスクをとりながら利益を目指す投資なので、余裕がある金額のみFXで動かしても良いです、が、それ以上は禁物です。

でも、海外で生活をする前に世界の為替事情に詳しくなったり、生活に多少のゆとりを作るための投資、というのはありかも知れませんね。マネーパートナーズFXに興味がある方はこちら*。

*口座開設には運転免許証、保険証などの本人確認書類と、マイナンバー確認書類(通知カードもOK)が必要です。手続きは最速5分・最短翌日に口座開設。

結論:銀行両替は論外・1週間かかるけどFX口座のマネパならお得

パリで、現金じゃなきゃいけないタイミングはマルシェとチップを渡すときくらい。マルシェでも肉や魚など、単価が高いお店ではカードが使えることが多いです。

マネーパートナーズの口座を持っていない場合は、空港の最低レート、紀陽銀行か池田泉州銀行で3万円ほど両替しておきましょう。現金は8ユーロ/日くらいもあれば十分です。2人で生活するなら15ユーロ/日くらいでしょうか。

海外送金のメリット&デメリット

実は海外送金っていま、アツい分野です。昔からある会社だとウェスタンユニオンなどが知られている会社。ウェスタンユニオン、今は金券ショップの大黒屋と提携していますね。

ウェスタンユニオンは国をまたいでお金を送る、という送金だったのですが、最近は日本とフランスに立ち上げられたA社の現地法人の間でお金が移動する、というTransferwiseをはじめ、格安送金ができる会社が増えてきました。

僕がこの分野で注目している会社がTransferwise・PayForex・そして日本でも事前登録が始まったRevoultの3社です。

今日はこの中から、送金したことがあるTransferwiseだけ紹介します。

Payforexもユーザー登録して、現在パスワードを郵送してもらってるので、届いたら2社を比較した金額もお伝えしますね。

メリット:手数料が安い・事前に手数料が分かる・着金も早い

日本に帰国するときの預金の移動にも使っています。Transferwiseは銀行間の送金と比べて圧倒的に安い*。手数料は金額が多いほど安くなります。

*たとえば、LCL銀行から三菱UFJ銀行へ1万ユーロを日本に送ると、約22,700円の手数料がかかります。これをTransferwiseにすると手数料は64.88€なので7,840円。約15,000円も違うのです。

手数料は、1万円の送金なら230円、10万円なら936円、100万円なら7,990円!

こちらのページから、手数料や両替レートなどすべてわかるので、不安がありません。

そして、最速だと翌日に入金*されます、海外の口座に。マネーパートナーズで痛いところが4~11営業日待たなきゃいけないことなので、この速さ、かなり強いです。

*なんと日本→イギリスだと30分以内!

そして、アプリも、ウェブページもとても使いやすいです。

アカウントの作成も簡単。必要なのはパスポートなどの本人確認書類と携帯電話だけ。

例えば海外のお店から通販するときの、フランス口座宛の振り込みだって簡単。住所確認は郵送なので少し手間ですが、2回目以降は3分で出来ます。

デメリット:住所確認に時間がかかる・海外銀行口座が必要

住所確認に時間がかかる

本人確認が終わってから、現住所にパスワードを書いた郵便が届くまで、だいたい、1~2週間弱かかります。もちろん、海外に行ってから、その土地の住所で登録することもできるのですが、日本の郵便は控えめに言っても世界トップクラスなので、日本でやるのが安心。

この面倒さえ乗り越えたら、本当にシュシュっとお金を移動できるので、本当におすすめ。空港での待ち時間*に「あ、日本口座にお金動かさなきゃ」って気づいたときでも3分で送金できます。仏→日でも翌日には振り込まれているので、飛行機を降りたらお金が到着してるって感じ。

*空港でTransferwiseにアクセスするときは公衆Wi-Fiを使わないようにしましょう。公衆Wi-Fiを使うならVPNをしないと、決済情報などが盗まれることもあります。

≪対策≫Transferwiseの本人確認は日本で終わらせる

日本で、アカウント作成・本人確認書類の提出・住所の確認まで準備を終わらせておきましょう。

海外の銀行口座が必要

海外に送金する場合には、現地の口座が必要です。本人確認まで終わっていれば、口座ができ次第、簡単に送金できます。

≪対策≫銀行口座はN26で作るのが簡単かつスムーズ。

ドイツで設立され、2019年にアメリカでのサービスも開始したスマートバンク「N26」。現地で郵便を受け取れることができれば、1週間せずに口座が開けます。LCLみたいな担当者とアポとって口座を開くような手間はありません。あとはスカイプで本人確認するので多少の語学力*。

*パスポートが必要です。英語で話しながら、写真撮ったり、パスポートを動かして、ホログラムの確認なども行うのでちょっと大変。僕は2回チャレンジしました。二回目にあたった西アジア圏っぽい男性が優しくて、無事にアカウント作れたので、性格キツい人にあたって無理そうだったら早めに諦めて、もう一度やりましょう。昼間よりも夜遅めがいい人の確率高い気がします。

結論!3万円両替+日本のクレジットカード+N26+Transferwise

結論はこちら。

現金は少しは必要なので、空港で両替。

空港では手数料が2%くらいと格安の紀陽銀行・池田泉州銀行で両替。もし、現金が足りなくなったら海外のATMでキャッシングもできます。

現地では極力カード決済

口座ができるまでは日本の口座からのクレジットカード決済が手数料的にもいいと思います。外貨手数料を差し引いて、ポイント還元を考えると2%程度でしょうか。

なるべく早く口座を開いて現金を送金

郵便を受け取れる住所(職場・ホテル・友人宅)が決まったらすぐ、N26で口座を開きましょう。一週間ほどでユーロの口座ができるので、そしたらTransferwiseで送金。手数料は1%以下。