サンセバスチャンから30分CasaJulian / カーサ・フリアンで世界最高のステーキ!

スペイン

サンセバスチャンから電車で30分ほど行ったところにある炭火焼きの肉が美味しいというレストラン。いろんなシェフが美味しいというので、3日ほど前にダメもとでメール予約を試みたら、なんと日曜のお昼に予約が取れた。

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サンセバスチャンからカーサフリアンへ

地図上ではちょっと離れてるので遠そうだなぁどうしようかなぁって思うかもだけど、だいたい30分ちょっと、都心なら赤羽まで行くような感じかな。

サンセバスチャンからの行き方

僕らの泊まっていたGros City ApartmentからCasa Julianは40分くらい。Grosの駅からTrosまで電車で30分ほど揺られて、駅から歩いて7分。ちょっと歩いて川を渡るとすぐに見える小さなお店。

この橋から見渡す景色も素敵だったなぁ。まるでヴェネチアのポンテベッキオみたい!

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待望のカーサフリアンに到着

間口は大きくないけど、入ると、奥の方へお店が拡がってる。だいたい30席くらいあるんじゃないかな。炭焼きの前と、その奥の席とどちらにすると言われたので迷わず炭の前の席。

この席に座った時から興奮。席のすぐ隣にはコートドブッフのかたまりが積まれている。

こんなに出して、これ今日の営業でなくなるのかな…って話していたけど、それがどうなるかは後のお楽しみ。

お店の人も半分以上は英語が話せる。と、いうよりも流ちょうな英語ではないからむしろわかりやすい。

前菜メニューはそれぞれ半分サイズもできるわよ、コートドブッフは基本的に1キロからだけど大丈夫?と聞かれる。「もちろん、それを食べに来たんだ!」と言うものの、自宅で1キロ焼くと少し残すこともあるので心配(笑)

でメニューで気になったホワイトアスパラ、トマトサラダ、そしてコートドブッフとこれまた評判の赤パプリカを。メニューは英語の表記もあった気がする。

ワインはハーフのボトルもあるということでそちらを。

リオハの赤ワイン。

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いよいよ肉宴のはじまり

頼んでから、お兄さんが「この肉を焼くよ、1.2キロくらい」と英語で説明してくれる。

お兄さんがかっこいいし、もう上がる上がる。

目の前にはすでに炎が上がる炭

そして炭の真上、一番上の段にわれわれのコートドブッフが。

コートドブッフを載せた後、その上に大量のグロッセルを振りかける。

振るというよりもあれは敷き詰めるような感覚。

おおーおおー!というぼくらのもとに赤ワインが登場。

テイスティングさせてもらうと、もう、これは牛肉と会うよね、最高だよねと言う味。

そしてまずアスパラガスが登場。

茹でて冷やしたアスパラガス、そしてとろみのあるビネガーソース

少しピンク色なのはフランボワーズビネガーとかなのかな、なにかバラ科のフルーツの風味が少し。

アスパラガスをゆでた汁を煮詰めたソースかもしれない。

そしてトマトサラダ。

このトマトサラダがお店の食の象徴という感じだろうか。

日本だとミディトマト、とか言われるサイズ。フルーツトマトとかもこのサイズですよね。

で、それを切って、玉ねぎのスライスと良質なオリーブ油と炭の海塩を和えただけ。

めちゃおいしい。

いくらでも食べられる。

そしてパンも美味しい。危険すぎる。

ということで奥さまの手元からパンは避難(笑)

おいしいんだけど、まぁまぁゆっくり食べていたかもしれない。

トマトサラダを食べ終えると、おねえさんが

肉を焼いていい?準備できてる?と聞きに来る。

われわれの肉は火の当たる場所へ

「もちろん」と答えると最上段にいたわれわれのお肉が真ん中の段、直火の当たる場所へ。

お兄さんがガンガン叩いたり、ムラなく焼けるように押し付けたりしながら肉を仕上げる。

このとき、トイレ行きたいけどタイミングあるかなぁって思ってたけど、もう一瞬。

2分もせずにテーブルに届いたんじゃないかな。

カットして、周りの脂肪が多いところを削いで、いい感じに切り分けてそれぞれにサーブ。

完璧な肉、これまでで最高のコートドブッフ

同じタイミングでパプリカも到着。

もう、すごい、どちらも美味しすぎる。

肉は柔らかだけど、しっかり焼けていて、日本の焼肉のように柔らかいのだけど、味の強さはヨーロッパ。厚みがあり、噛み応えもヨーロッパだけど、こんな風味のすばらしさは初めて。

熟成した肉の香りもしっかりするけど、まるでなんだろう、海の幸のようなアミノ酸にあふれてる。すこしカラスミとかそういう感じの強い旨味も感じる。

パプリカは真っ黒に焼いて、皮をむいたのをニンニクなどの風味がついたオイルに漬けて、それをオーブンで温めてる。岩塩がときどき振ってあって、パプリカの甘みと、すごくいい。たまに焦げた皮がまた、食欲をそそる。

肉に戻れば、少し油身を添えて食べるのもまたうまい。

脂身は結構フレッシュな味で、ミノとかをイメージしてもらえると食感も近いかも。いや、これもまたうまい。

赤ワインとの相性は思った通りに最高。

味がいいし、雰囲気も良いし、スノッブじゃないけど、この空間のぜいたくさは代えがたいものがあって、1951年創業というけど、その歴史もありながら、この素晴らしい空間を保っているのは尊敬しかない。

地元の人から愛される最高のレストラン

お客さんのほとんどが分からない言葉を話していたので、バスクかスペインの人だと思う(少なくともフランス人やアメリカ人じゃない)。地元の人に愛されているということかな。

Ⅰキロ多いかなぁなんて思ってたけど、奥さまから「だんな、わたしは満腹や、あとはあげる」

と言われて、それをもらってもなお、まだ食べたいという気持ちさえある。

驚くべき食欲、というか、この肉のすばらしさ。

肉と、そしてビッグボスとご対面

寂しくも、お肉が終わり、トイレに行こうときょろきょろしながら写真撮ってたら

お兄さんが、肉の倉庫見るか?と言ってくれてチラッと開けてくれたのがこちら。

塊の肉がぶら下がっている。

そして座って飲み物を飲んでいるおじちゃんを「これがうちのビッグボス」と紹介してくれた。

わお、この人が、ありがとう。「ムーチョグラシアス」と何度も握手。

写真も撮らせてもらう。

そして、トイレへ行った後にコーヒーを飲んでお会計。

気づけば2時40分、食事を始めてから1時間半くらいがたって、三段あった肉も残り一段。

これは、肉が足りなくなるね(笑)

これだけたくさん食べて100ユーロちょっと

ちなみにお会計にはカードも使える。

メールで予約もできるし、お店の人は英語も話せるので、これは行かない手はない。

ぜひ、昼間にカサフリアンへ。夜にバル巡り、がサンセバスチャンの鉄板では、と。

そして隣町の海鮮も行きたい。神谷シェフおすすめなので、これは間違いないかと。

そして、片道2時間のステーキのお店も名シェフ絶賛なんだよなぁ…


サンセバスチャン2泊3日のまとめはこちら

パリでコートドブッフなら、L’aller Retourなんだけど、カーサフリアンの後だと姿が霞む(泣)。