パリで一番のステーキを食うならBidoche / ビドッシュ!

ビドッシュBidocheオベルカンフ肉屋レストランフレンチ

いやー、ここにきてパリ一番の肉を食べられるお店を知るなんて、悔しいなぁ、三年目なのに。
仔羊も、熟成肉も、ビゴール豚も、美味しい肉を食べたいならBidocheへ行くべし。

スポンサーリンク

見やすいよう記事を折り畳んでいます。見出しに✚があるときはクリックしてください

Bidocheで熟成肉のステーキ食べてきた

なかなか予約取れなかったの。タイミング合わなかったり、今夜だったら予約しなくても大丈夫って言われて、行ったら満席になってるパターンとか(泣)

が、満を持していってきましたよ。
外から見ると、ただの肉屋に見えるでしょう?これが違うの、奥に客席があって、肉屋で肉を選んで厨房で焼いてもらって食べられるビーフパラダイス

肉の種類は何でもあるよ。鶏・鴨・牛・仔牛・豚・仔羊!熟成した牛肉もあって、100日熟成の牛フィレ肉だって選べる。

ビゴール豚という銘柄豚は42ユーロ/kg。食べたい…

スポンサーリンク

肉屋レストランBidocheでの注文の仕方

注文は凄くシンプル。というか選択肢がほとんどないからね。

前菜はシャルキュトリーの盛り合わせか、タルタルステーキ(仔羊・仔牛・牛)から選べます。頼まずに直接メインに行っても大丈夫だけど*、そうするとお肉の仕上がりがイマイチになる可能性も…

*ディレクトって呼んでたけど、メインだけのお客さんには予熱時間短くして駆け足調理します。そうしないと20分以上、なにも食べずに待たなきゃいけないからね…

メインは豚・牛・羊の盛り合わせ、今日のおすすめのお肉、肉屋に行って選んだ肉という3パターン。肉屋で選ぶ場合は、+12ユーロ/人を肉焼き料*として払うシステム。

*ワインを持ち込んだときにかかる抜栓料みたいなやつ。ラファイエット地下のユーゴ・デノワイエもそういうシステムだった。

今日のおすすめは50日熟成の牛のフィレ肉。二人分で38ユーロ。それも十分魅力的なんだけど、せっかく来たのでお肉選びたいじゃない?ということでお肉屋で選ぶことに。

奥さまはシードル、僕は赤ワインのグラス。強いの?弱いの?と聞かれて強い赤ワインを。ローヌとかのグルナッシュだったと思う。

「肉屋のタイミング確認するから、ちょっと待っててね」とのことで席で待ちます。

スポンサーリンク

前菜 仔羊のタルタル

いつ呼ばれるかなぁと思ってたら先に前菜が到着。仔羊のタルタルって初めて!でも、脂身がほとんどないので羊の匂いを感じることも少ない感じ。にんにくとかごま油の雰囲気を感じて、少しユッケ気分(笑)

いざ肉屋へ

肉屋の中心にカウンター。すでに圧倒的な肉の種類に圧倒されてる(笑)

上の方、赤身が強いのが牛肉、下のピンクっぽいのが仔牛。最上段がフィレでその下がコートドブッフ(骨付きロース)、もうとにかく全部位が…

隣のショーケースは一番上が鶏肉、頭の毛がついているのはCanette(雌鴨)ですね。その下に仔羊、そして豚の段…付け合わせのバリエーションもたくさん。

シャルキュトリーも一番上の段にチョリソーから牛肉の生ハム「ブレザオラ」そして、その下にはビゴール・バイヨンヌ・パルマの生ハムと、もう語り始めたらきりがないほどのシャルキュトリー。

もちろん、ソシソンもいろいろな種類があるみたいで、もはや、なにをどう選んだらよいかわからず、おすすめを聞くことに。

お肉屋さんのおすすめは「牛なら50日熟成のフィレ」。さっき勧められたのと同じじゃん!でも、おすすめが一番ですよねーってことで(笑)

こっちは別のお客さんが頼んだ100日熟成の牛フィレ肉。もう色味が少しジャーキーみたいと言うか、凝縮されてる感じが見てわかる。

われわれの牛肉はこちら。二人分をひと切れで切ってもらいます。だいたい800gくらいじゃないかな。

と、切り終わったところで焼き具合*を伝えて、席で待ちます。

*牛肉の焼き具合は ブルー / blue(表面焼いただけ、中心が温いくらい)・セニョン / saignant(ミディアムレア)・アポワン / a point(ミディアム)・ビアンキュイ / bien cuit(ウェルダン)の4段階。一番おいしいと言われるのがセニョンだけど生っぽいのが嫌いならアポワンでも。僕はいつも牛はセニョンで、鴨や仔羊ならロゼ、豚ならアポワン

50日熟成牛フィレ肉のステーキ

こちらが先ほどの牛フィレ肉。表面もいい感じだし、もう、到着したときから胸が高鳴るよね美味しくないわけない。

ソースがまた美味しかった。

左から順に、かなりしっかり強いマスタード、チュミチュリソース*、ブルーチーズの入ったソース。付け合わせは牛脂で揚げたじゃがいもと、根菜のエチュベっていうのかな、バターで蒸し焼きにした感じ。そして左に見切れているのがカボチャとバニラのピュレ。

*南米で肉料理に使われるソース。パセリ・オレガノ・にんにく・青唐辛子・オリーブオイル・お酢などが原材料

「美味しいね」「美味しいねー、すごい」「ソースが素晴らしい」とあっという間に完食。

デザートまで美味しいし、すごく計算されてる

こちらはタルトタタン、サービスの人のおすすめ。

サワークリームの入ったソースとリンゴの薄切りかと思った薄いのは薄く伸ばした砂糖菓子。これと一緒に口に含むとブリュレみたいなジャリッと感がするんです、めちゃ旨い。

奥さまはガトーショコラ。少しフォンダンっぽいショコラで中は熱々、外はカリッと。チョコレートは濃厚だし、幸せな味。もっと手が込んでて美味しいチョコのデザートもあるけど、このシンプルにストレートで旨いのが最高。

どちらのデザートもオーブンで温めなおしてサッと盛って出すだけで、お客さんに感動してもらえるようなものを作ってるのがすごく賢い。

思えば付け合わせだって、すごくシンプル。このお店では肉が旨いことがすべて。それに付随するものがシンプルに旨く、この店らしいものを提供するってことに集中していてすっごい満足感。

お会計 大満足の96ユーロ

締めにコーヒーももらったのですが、サービス(笑)いやー、すっごい満足感!これはですね、正直L’aller Retourを超えました。このお店でコートドブッフを食べてみないと、コートドブッフ一番かどうか、甲乙つけられませんが、ソースのレベルが違います。

困ったなぁ、ここでコートドブッフとか、ビゴール豚食べに行きたいなぁ…どうしよう。パーティするか(笑)

Bidoche ビドッシュ 11区

火~金 19:30~22:30(予約は19:30~もしくは21:30~) 土曜 12:00~14:30・19:30~22:30

※Googleマップの営業時間は精肉店の営業時間、レストランの営業時間は別。

7 Rue Jean-Pierre Timbaud, 75011 Paris

Filles du Calvaire⑧ 徒歩4分 Oberkampf⑤⑨ 徒歩2分 République③⑤⑧⑨⑪ 徒歩6分

予約は電話のみ(英語も可能) 09 81 12 59 81


肉レストランと言えばL’allerRetourをイチオシだったものの、このお店素晴らしすぎます。これも読んで比べてから行ってみて下さい。

パリに住んだ3年で見つけたのステーキベスト3のまとめ記事はこちら