パリを離れて恋しいものは、チーズ、焼き立てのバゲット、クロワッサン、そして香り強い牛肉。パリに来たなら、ぜひ試してほしい。
今日は僕がパリで食べた牛肉の中で、最もおすすめなお店を3軒紹介します。
- めっちゃおすすめ!パリに行ったら予約してほしいお店
- 近くに泊まる・用事があるならぜひ!の肉レストラン
- 特段すすめないところ
- 番外編 ヨーロッパで一番だった牛肉
- おわりに
めっちゃおすすめ!パリに行ったら予約してほしいお店
BIDOCHE ビドーシュ 肉は旨く、仔羊・豚からなんでも揃う
肉屋の奥にレストランが隠れているというところもまた、昨今のHIDDEN DOOR BAR9みたいな感じですごく素敵なお店。肉の種類も豊富なので、仔羊のお肉*が食べたい!ってときにもおすすめ。
*フランスは仔羊も美味しいです。春先だとアニョードレ(Agneau d’au Lait/乳呑み仔羊)が出てきて、これまたクリーミーで美味しいのです。
肉の熟成加減から、焼き具合も素晴らしい。そしてチュミチュリソースや、付け合わせの芋、野菜、デザートまでお店や素材の能力をフルに生かして、がっつり旨いけど複雑ではなく単純に、あぁ、うまいなぁ、最高だなぁという時間が過ごせるお店。
スタッフの人は英語が堪能だし、デンマーク語?も話せる人もいて、フランス語出来なくても十分に楽しめる。
1人当たりの予算目安 40-60ユーロ
7 Rue Jean-Pierre Timbaud, 75011 Paris
5・9番線 Oberkampf 徒歩2分・09 81 12 59 81
火~金 19:30~22:30(予約は19:30~もしくは21:30~) 土曜 12:00~14:30・19:30~22:30
※Googleマップの営業時間は精肉店の営業時間、レストランの営業時間は別。
BRUTOS ブリュートス
「ちょっとおしゃれな感じで前菜も楽しみたい」ならこちら。お店の内装は素敵だし、雰囲気も良ければアスパラガスの前菜がめっちゃ美味しくて驚きました。
一軒目のBIDOCHEもそうだったけど、料理は少し南米っぽいテイスト。例えばコリアンダーやミントなどの使い方が上手かったりアスパラガスに合わせるソースにマテ貝が入っていたりします。お肉の付け合わせにキャッサバ粉のローストというのも南米仕様。
デザートよりも前菜とメインが旨かったです。最近話題のエリアらしいので、隣のバーなどに行くのも楽しいかも。深夜までめちゃ賑わってます。
1人当たりの予算目安 50-80ユーロ
5 Rue du Général Renault, 75011 Paris
9番線 Saint Ambroise 徒歩3分/3番線Rue Saint-Maur徒歩5分・01 48 06 98 97
水~土 19:30~23:30 日曜 12:30~15:30・19:30~22:00
L’aller Retour ラレレトゥール
ぼくらがコートドブッフ美味しい!って盛り上がったのはこのお店がきっかけ。3年間で10回は行ったんじゃないかな。コートドブッフが55ユーロ、そしてワインもお手頃だから、肉とワイン1本だけなら70ユーロ以下!
もう少し食べる余裕がある人、三人以上で行くなら、前菜にフォアグラやオサムル(骨髄)のオーブン焼き、メインにタルタルステーキなんかを入れるのもおすすめです。少し狭くて、椅子がゆらゆらしてたりするので、いい雰囲気で食べたい、という人は最初の二軒の方がおすすめ。
でも、パリっぽい雰囲気を味わえるいいお店です。早めの時間だとアジア人とアメリカ人が多め、遅めの時間だとフランス人、ヨーロッパ系の人が多いです。
1人当たり予算目安 40-60ユーロ(昼だと30-50)
5 rue Charles Francois Dupuis 75003 Paris
3.5.8.9.11番線 République駅 徒歩6分・01 42 78 01 21
月~金 12:00-15:30 月~日(無休) 19:30-24:30
近くに泊まる・用事があるならぜひ!の肉レストラン
L’Étable Saint-Germain (Hugo Desnoyer) レターブル・サンジェルマン(ユーゴ・デノワイエ)
ユーゴデノワイエさんには、プライベートなどでいろいろな噂*があり、味も落ちがと聞いていたのですがそんなことはみじんも感じさせないいい味の肉。
*奥さまのご実家がもともとお肉屋さんで、婿養子で家業を継いだけど離婚して泥沼…みたいなフランスにありがちな噂(笑)
このお店はお肉が旨いことだけじゃなくって、テラスの雰囲気が素敵*なことと、お店のスタッフの人が気持ちいいのも最高。英語話せてすごくフレンドリーだし、ホールを仕切っている女性はアーティストらしく、話しててもすごく楽しかった。英語も堪能です。値段もそこまで高くない。
*サンジェルマンのApple並び、温かい時期はピロティが特に快適!
1人当たり予算目安 50-80ユーロ(昼だと30-50)
15 Rue Clément, 75006 Paris
10番線 Mabillon駅 徒歩2分/4番線 Saint-Germain-des-Prés徒歩4分・01 42 39 89 27
火~土 12:00-14:30・18:30-23:00
Yves-Marie LE BOURDONNEC Boucherie Restaurant イヴマリー・ル・ブルドネック・ブッシェリー・レストラン
オペラのギャラリーラファイエット内にあるイヴマリーブルドネック。イヴマリーさん*はここ数年、フランスで一番の肉屋と言われていて、先日ネットフリックスでやっていたステーキレボリューション
*僕が大好きなblendというバーガー店もこのお店の肉使ってるし、まぁ、このお店のお肉は最高。先日僕が住んでいた7区にもお店ができて、数回お世話になったことあるけどお値段以上に満足感ありました。
このお店はメニューもあるけど、陳列している肉のかたまりからグラム指定で切ってもらったのを焼いて食べることができるってのも楽しい。
1人当たり予算目安 50-80ユーロ(昼だと30-50)
35 Boulevard Haussmann, 75009 Paris (ギャラリーラファイエット食品館地下一階)
7・9番 Chaussée d’Antin La Fayette 徒歩3分 3・9番 Havre – Caumartin 徒歩3分
3・7・8番Opéra 徒歩6分 RER A線 Auber 徒歩5分
月~土 8:30-21:30 日11:00-19:00
Clover Grill クローバーグリル (par Jean-François Piège ジャン・フランソワ・ピエジュ)
一つ星のグランシェフ、ジャン・フランソワ・ピエジュさんが始めたステーキを中心としたレストラン。お店のシェフは日本人の宇佐美シェフ。
値段帯は少し高めだけど、その価値があるお肉*がたくさん。焼き具合も完璧だし、仕上げは炭なので、表面の香ばしさも素晴らしい。デザートのパイナップルに砂糖をかけてブリュレみたいに焦がしたものとレモングラスのアイスクリームだったかな、あれめっちゃ美味しかった。
*ポーランド産のNoire de Baltiqueはブナの木で5週間熟成させていて、ヘーゼルナッツやフォアグラのような甘い香り(61€/人)。アバディーンのアンガス牛(71€/人)、有名なお肉屋さんmetzgerから仕入れたお肉(49€/人)なども
1人当たり予算目安 80-120ユーロ(昼だと30-50)
6 Rue Bailleul, 75001 Paris
1番線Louvre – Rivoli駅徒歩2分 7番線Pont Neuf駅徒歩5分 01 40 41 59 59
無休 12:00-14:00/19:00-22:30 金土は23:00まで
Biondi ビオンディ (アルゼンチン牛)
マレ地区にあって、アルゼンチン牛とアルゼンチンワインが得意なお店。当日でもウェブから予約すると20%オフとかで予約できるので、そちらを経由するのが断然おすすめ。隣に広いバーもあり、雰囲気もいいので使い勝手良いです。
アルゼンチン牛は赤身が多くて、肉の味がはっきりしているタイプ。お店のワインも味が濃いアルゼンチンワインなので是非合わせて楽しんでください。
*ここから申し込むと20~30%オフになります!
1人当たり予算目安 40-60ユーロ(昼だと30-40)
118 Rue Amelot, 75011 Paris
8番線Filles du Calvaire駅徒歩2分 5・9番線Oberkampf駅徒歩4分 01 47 00 90 18
月~土 12:00-14:30 19:30-23:00
特段すすめないところ
Le Flamboire ラ・フランボワール (直火で焼き上げるコートドブッフ)
直火でステーキを焼き上げてくれるお店、ラ・フランボワール。炎で焼き上げていくので、インスタ映えするのですが、余熱での火入れなどは少なく、セニャン(ミディアムレア)で頼んだお肉が6割がたブルー(表面は火が入っているけど中は生の状態)でした。
お店の雰囲気もかわいいけど、妙にお店のレイアウトに隙間があったり、お肉の店というよりも何となく雰囲気を楽しむお店って感じ。
1人当たり予算目安 50-65ユーロ
Unico ウニコ (アルゼンチン牛)
エッフェル塔の近くとバスティーユ広場からしばらく東へ行ったあたりの2店舗やってるアルゼンチン料理レストラン。エッフェル塔近くのお店に行ったのだけど、セニャンで頼んだのにビアンキュイ(ウェルダン)寄りのアポワン(ミディアム)だし、肉は冷えてて非常に残念でした。
バスティーユの方のお店を絶賛している口コミがいくつかあったので、もしかしたらバスティーユのお店は美味しいかも知れませんがおすすめはしません。
1人当たり予算目安 50-65ユーロ
番外編 ヨーロッパで一番だった牛肉
Casa Jullian カーサ・フリアン(サンセバスチャン近く)
ヨーロッパでの肉経験の中で一番だったのはカーサ・フリアンです。フィレンツェでもビス摘果の有名店で食べましたが、やっぱりカーサ・フリアンが最高。
お肉の熟成具合、味の濃さ、炭火で目の前で焼いてくれるというシズル感。完璧でした。サンセバスチャンの喧騒から電車で移動して川を渡ると見える小さなお店がカーサ・フリアン。肉は頼んでから長い時間遠めの弱火でじっくり芯まで温めて、最後にがっつり炭の直火で仕上げます。
1人当たり予算目安 40-60ユーロ
おわりに
パリに住んでいる、もしくはエアビーに滞在しているならぜひマルシェでコートドブッフを買ってきて焼いてみて下さい。焼き方はここに詳しく解説しているので挑戦してみて下さい。たぶん、思ってるよりも難しくないです。肉の温度を上げること、表面を乾かしてから焼く、などのポイントを抑えれば大丈夫!