そうそう、先日、パリで一番愉快なレストランへ行ったの。
Rも仲の良い姉妹がパリに来てて、一緒に美味しいとこ行こう!ってことで。
いやー、美味しいし、組み合わせなんかも楽しいんだけど、
なによりサービスの人のパフォーマンスがすごく高くて、ぜひこれは味わってほしいなぁ…
※2019年2月にミシュラン一つ星を獲得しました。おめでとうございます!
パリで一番楽しいレストランじゃないかな!
パリで料理を楽しむのなら、ミシュランよりもFrenchieだと書いた新聞もあるくらい、フランス人も認める楽しいレストラン。
フランス人のサービスの人は、少し不愛想というか「それは僕の仕事じゃない」とか「あなたが好きな方にしたらいいよ」みたいな人もいるんだけど、このお店はそんなことない。
Rもオーストリアとかアメリカで感じたと思うけど、あっちのレストランって美味しいよりも、サービスの人の「エンターテイナー度」がお店を作っている感じしなかった?
まさにそんな感じ。ハイタッチして帰りたくなるよ(笑)
パリ最高の飲食チームかも
とにかく、ほんとうに人がいいの。遊びと仕事が一緒になってるみたいに動いてて、素敵なチームだなぁって憧れる。
誰かがワインを抜栓しているときに、横からほかのスタッフが「おいおい、大丈夫か?」とかからかったり、料理の説明を英語でしてくれてたのに、途中で「あ、彼の方が英語うまいから、ポール、任せた!」みたいな感じで、聞いてる僕らもすごく楽しい。
超高級店以外は人の数が足りないから、みんな余裕なくバタバタしていること多いんだけど、ここのお店は、向かいにワインバー、並びにテイクアウトのお店とワインショップ運営してるから修士のバランスも良いのかな…みんな余裕を持ちながら仕事を楽しんでる。
だから、仕事が好きで、料理の一品一品の細かいパーツのことも知ってるし*もちろんワインのことも楽しそうに語るから、飲むほうも幸せ。すっごいいい時間が過ごせるんだよね!
*星つきのお店でも「知りません、シェフに聞いてきます」ってとこある。
ミシュラン関係なく、ここには星がある
お店の作りはカジュアルだから、これからもミシュランを獲らないかも*しれない。でも、このお店は行くべきお店。
*と思ったら2019年に一つ星を獲得。内装に関する要件が緩くなったかも。トイレとの位置関係、席の間隔など。
夜のコース、5人でワインを2本飲んでコーヒー5つ。
合計で520€。
レストランで働いたことある人、レストランが好きな人だったら間違いなく楽しめると思う。
また行きたいなぁ…
贅沢な空間で贅沢なランチ、という場合はタイユヴァン Tailleventとかが良いんじゃないかな。同じくらいの価格で、さすが元三ツ星の内装と雰囲気(いまは一つ星)
もしくは5つ星ホテルムーリスのアフタヌーンティ。
あ、肝心な料理のことも書いとくね(笑)
8/1夜のおまかせコース
焼き立てのベーコンとキノコのスコーン、バターつけるとなおさらおいしい。白ワインとぴったり!多分いま想像しているの以上に、脂と塩味、旨味がまとまってて美味しい。
ウナギの燻製のチュロス。鰻ってボルドーとかで食べられてるからフランスにもなじみある食材。話しててアツアツ逃しちゃった(大人数だとやりがち…)。サクッとしてて美味しい。
スイカ・オマール海老・トマトのコンソメジュレ。スイカとエビもトマトでつなぐと意外に相性いい!スイカって酸味がないトマトって感じもするじゃない?だから海老とトマトをゼリーで固めた前菜の味を想像するとわかりやすいかも。大体そんな感じ(笑)
ポンズのソースがあとがけで。
スペシャリテの一つ、贅沢なラビオリ。シイタケとシャンピニオン・ド・パリのピュレとリコッタチーズが入ったらラビオリ。これも想像を超えてくる贅沢さ。
戻した干しシイタケと、チップスになるまで乾燥させたシイタケが添えられてる。まぁ、シイタケに慣れ親しんでるので、驚きが少ないかもだけどね(笑)
タラをズッキーニで巻いたバロンティーヌ。これはオレンジ色の少し辛い唐辛子のソースが美味しかった。ちょっと南米のニュアンス*を感じるなぁ…いんげん豆もしっかりと出汁の味がしみててじんわり。
*今のFrenchieのシェフドキュイジーヌ(お店シェフ)はシカゴ出身ということもあり、メキシコ的なニュアンスが入ってるのかも。
熟成した鴨胸肉が最高
僕的に、きょうのいちばんはメインの鴨だったなぁ。二週間熟成させた鴨胸肉のロースト。
綺麗に焼きあげられた鴨の上にはキャラウェイシードが散らされていて、ブーダンノワール*をカリッと揚げたもの、フランボワーズのピュレ、そしてフレッシュの赤い果実(フランボワーズ・イチゴ・チェリー・プラム)。
*豚の血で作った黒いパテ
熟成によって味が凝縮した鴨と、それぞれの食材の組み合わせがすっごいの。生の果物とお肉を合わせるのって、なんていうか、セクシーだよね。
デザート1つ目*は桃づくし。
*デザートは二つあるのが、コース料理の基本。一つ目のデザートはメインの重たさを忘れさせるさわやかなものが多い。
モモのアイス・ムース・クッキーとフレッシュのモモ。さっぱりしてて、さっきお肉を食べたのを忘れるくらいの感じ。緩急があるから、食べてて飽きないんだよね、いい時間。
締めのデザートはやっぱりフランス。ショコラだった。
ショコラのムース、ライムの皮のゼスト*、フレッシュのブラックベリー、ブルーベリーのメレンゲとしょっぱいチョコクッキー。夏っていいよね、紅い果実が豊富。
*皮を削って香りを落とす手法。柚子の皮をお吸い物に入れるみたいな感じ。このミクロプレーンを使うことが多い。
カフェは少し酸味あるエスプレッソ。豆はコロンビアだったかな、同じ通りのコーヒー豆屋さんで売ってるそう。なんか、通りにワインショップからコーヒー豆売ってるところまであって、素敵。小さな経済圏があるみたい。
Frenchie restaurant
住所 5 Rue du Nil, 75002 Paris
電話番号 01 40 39 96 19
お会計:5人で合計で520€。パリのディナーでこの値段は安いと思う。2人で行くと2.5万円くらい。
LaFourchetteでネット予約できるし(使い方はここ)
ここから日本語でもできるみたい。(500円の手数料/人)