パリの老舗パン屋PAULのクロワッサンと130年の歴史・超熟との関係

ブランジェリー

パリに来て「わぁ、本場!」って思ったものの一つがPAULです。
大学の時なぜかPAULって呼ばれてたのもあって親近感もありました(笑)

パリ市内には30軒以上のPAULがあるので、一駅歩くと必ず見るくらい。
50軒以上あるスターバックスよりは少ないですね。

今日は奥さまが会食に行っちゃって独りごはんだったので
サンジェルマンのPAULに夜ごはん食べにきました!

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サンジェルマン街角の「PAUL PARIS SEINE」

メトロのMabillonをおりて3分くらい、
サンジェルマンデプレ教会や一風堂の近くです。

PAULがあるビュシー通りはかわいいカフェも多いので散歩するにもおすすめ。
休日のお昼を過ぎるとテラス席にも人があふれて、とってもにぎやか。
美術書のTASCHENも、お店を出してます。

PAULの扉を開けると、左手には立って食べられるバルスペース。
軽くつまむだけの時はここでカフェとパンオショコラ、とかもいいですよね。
すごくパリジャ・パリジェンヌっぽいので一度やってみたいです(笑)

右手にはクロワッサンやパのショコラからサンドイッチ、ケーキまで並ぶショーケース。
奥にショーケースの奥の方には厨房があります。
この天井の柄とか、すごいですよね、さすがパリ。

さて、今日は少しゆっくりしたいので奥へ行きましょう。

奥へ進むと、どこの高級レストラン?
めっちゃ高そう、と思うけど大丈夫。
吉野家とまではいかないけど、モスバーガーくらいの値段です。

カフェなので、どこの席と案内されることもなく
好きな場所に座って大丈夫です。

席に着いたら、お姉さんが何食べる?と聞きに来てくれます。
メニューには写真もついてるので、これ!って頼むこともできるし
隣の人が美味しそうなの食べてたら、「あれ食べたい!」と頼んでも大丈夫。

「あれと同じものください」をフランス語で言いたい方は
Je voudrais demander le même plat là bas. (ジュヴドレドゥマンデ・ルメームプラ・ラバ)
と言ってニコッてすれば通じます。

朝ごはんは 5.8 € セットメニューは 14.9 €から

このPAULは7時半から開いてます。

朝ごはんはシンプルなパリジャンセットが 5.8 €です。
(コーヒー・ヴィエノワズリ―/クロワッサンなど1つ・バゲットとバター・ジャム)
オレンジジュースがつくと 8.4 €、オムレツもついた贅沢メニューだと 18.9 €。

昼以降のメニューはシンプルなメインと飲み物セットで 14.9 €。
たとえば、スモークサーモンのガレットと、オレンジジュースなどが選べます。

僕はハンバーガー大好きなので、PAULのバーガーいかなるものか。
と、ハンバーガーに挑戦してみました。

ハンバーガーは 14.9 € のセットでは選べず、食いしん坊(グルマン)メニュー。
メイン・飲み物・デザートセットで18.9 € です。

PAULのクロワッサン

せっかくPAULに来たので、クロワッサンの味も確認しとかなきゃ!と
追加でクロワッサンも頼んでみました。
あとで少し後悔するんですけどね…

クロワッサンは、持ち帰りやバーで頼むと1.2 €ですが座って食べると1.5 €。

生地がきれいに立ち上がっているし、しつこすぎず、安定の味です。
お姉さん優しいし、クロワッサン美味しいし最高。

PAULはBRTハンバーガー(Bacon Roquette Tomate)

そしていよいよ到着したハンバーガーがこちら。
ハンバーガーなのに、フランスパンもついてくるのがさすがです。
このバゲットも温められてて嬉しい!

ハンバーグが少し焦げてる?って思って半分に切ってみたのですが
芯に少し赤みが残っていて、ちょうどいい焼き具合かも。

見ての通り、パンはふっくらしているバンズではなく、ベーグルっぽい。
かぼちゃの種の食感とかも楽しいし、美味しいです。

あめ色玉ねぎとか、ルッコラなどいろいろ入ってるから食べ飽きないし
お肉もしっかり牛肉の味がするし、ベーコンも美味しい!

バーガー食べ終えた時点で結構満足です。
が、デザートついてるんですよね。

クロワッサン食べたし、フランスパンも2切れ食べちゃったのに(笑)

クレームブリュレ

口の中は少ししょっぱい状態なので、甘いものを食べたい、ということで、クレームブリュレ。

上にのってるパリパリの砂糖も厚くないし、なめらかで美味しい!
フランスのデザートだからちょっとだけ甘すぎるかなぁ…でも美味しい。
でも、でも、お腹いっぱい(笑)

1つだけ大切なアドバイス
セットと一緒にクロワッサン食べたかったら持ち帰りにするべきです。

PAULのパンの値段って?

クロワッサン( 1.2 € )・パンオショコラ ( 1.3 € )・ショーソン・オ・ポム( 2€ )
日本のPAULと比べると3割くらい安いのかな…

PAUL sandwich

https://www.tripadvisor.fr/

サンドイッチは4~6€
どれを食べても、きちんと美味しいのがPAULのすごいところ。
本当に安心できるお店。

じつは日本のPAULでも同じ味が提供されているんです。

クロワッサンなどのヴィエノズリーはフランスで作ったものを冷凍して、日本で焼成。
さらに驚くのがフランスパン。
小麦がフランス産なのはもちろん、塩・そして水もフランス産のものを使っています。
世界どこでもPAULクオリティなんですね、すごい。

PAUL PARIS SEINE ポール・パリ・セーヌ (6区)

21 Rue de Buci, 75006 Paris

10番線 Mabillon駅 徒歩3分

4番線 Saint-Germain-des-Prés駅 徒歩5分

月~木 7:30–20:30 金・土 7:30–21:00

日 7:30–20:00

Instagram

 

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PAULについてのオタク的知識

PAULについて調べ始めるたら、創業時期や、どのように展開したかなど気になって、色々ググってまとめました。この先を読むとPAULのパンが0.1%くらいおいしくなります。
(興味ない人はミシュラン日本人シェフレストランの記事などへどうぞ 笑)

創業期(1889年~1952年)

PAUL histoire 1908

https://www.paul.fr

1889年、フランス北部の都市リールに近いCroix(クロワ)で現在の代表フランシス・ホルダーの曽祖父シャルルマーニュ・マイヨが創業したパン屋が初めてのお店です。

1908に2代目となるエドモンド・マイヨ(写真右)がお店を継ぎます。

1935年マイヨ家の娘、セザンヌ(写真中央)がジュリアン・ホルダーと結婚し、リールのサラザン通りにお店を構えます。この頃、現在の代表、フランソワが生まれています。

PAULの買収と二店舗目(1983年から1985年)

PAUL HISTORY 1953

https://www.paul.fr/

PAULという名前は1953年から。
創業者の孫(現代表フランソワの父)、3代目のジュリアン・ホルダーがリールのPAULというパン屋を買ったところから始まります。
PAULという名は、もとの所有者の家族の名前です。

1958年に急逝したジュリアンの跡を継いだのが4代目フランソワ・ホルダー。当時17歳です。
フランソワはパン職人としては半人前でしたが、母セザンヌと力を合わせ、数年かけてPAULを評判のパン屋に成長させます。
この過程で製法や品質のみならず、例えばパン屋の仕事を顧客に見せること、販売と生産を同じ場所に置くことなど、これまでのパン屋にはなかった店づくりを思いつきました。

1963年にリールに初の支店を出してから、だんだんと大きくなっていきます。
PAULの現代表マキシム・ホルダーは、1970年代の半ばに、リールのショッピングセンターにお店を開設したのが大きな転換点だったと語っています

当時はショッピングモールにパン屋がお店を構えることはとても珍しかったのですが、この出店に成功してから大きなショッピングモールへの出店を行うようになります。大きな駅やショッピングモールに行くと必ずといっていいほどPAULがあるのはそういう理由なんですね。

そして、MONOPRIXやAuchanという大手スーパーにもパンをおろすようになります。

海外へのフランチャイズ出店とブランド化(1985年以降)

PAUL HISTORY 1985

https://www.paul.fr/

初めてのフランチャイズは1985年のバルセロナ。この頃からお店の中に飲食スペースも作りベーカーリーレストランとしての顔も出てきます。

そして、1990年出店の名古屋など、次々と海外出店を重ねていきます。
(日本一号店の名古屋松坂屋店は2010年8月に閉店)
日本では超熟食パンで有名なPascoの子会社「レアールパスコベーカリーズ」が運営しています。

1993年に今のロゴマークとシックな内装コンセプト、そして世界中同じ味を提供するためのレシピも開発されました。

また、同時期にマカロンなどで有名なLaduréeも買収してます。

1994年にトルコに出店してからは、モロッコ・オランダ・イギリス・レバノン・UAEと出店し、現在では世界43か国に620店以上のお店があります。

巨大なるファミリー企業Holderグループ

https://www.capital.fr/

2013年の時点でグループの売上高は約4億5千6百万ユーロで、従業員数は8,000人
(上場していないので最新の数字は公開されていません)

グループ代表のフランソワ・ホルダーを筆頭に、長男のダヴィッド(49歳)はLaduréeの代表を、次男のマキシム(47歳)はPAULの代表、そして妹のエリザベス(44歳)がもう一つのパン屋Saint Preuxの代表をしているそう。(2015/6/24FranceSoirより)

巨大なグループ企業になったホルダー家は家業から独立しようとしたダヴィッドにラデュレを与えたり(結果彼はラデュレの事業拡大に大成功)色々大変そうですが、これからも美味しいパンを提供してほしいですね。

長くなりましたが、PAULのパンが味わい深くなりました、よね?(笑)

ちなみに僕のお気に入りパン屋はサンシャルルのブランジェリーです。