パリで特別なタイミングを迎えるなら、三ツ星レストランというのも素敵ですよね。三ツ星を獲って、いくつものレストランを運営し合計で10を超える星を持つシェフがいるかと思えば、一つのお店だけでずっと続けるシェフもいます。
2020年には日本人初、アジア人初の三ツ星を小林圭シェフが獲得しました!
2019年には南仏のレストラン、ミラズールのシェフがアルゼンチン人として初めて、フランスの三ツ星を受賞されたのも話題にもなりましたが、日本人がパリで三ツ星を獲るなんて…ミシュランが変わっていくのを感じます。
今日はミシュランオブミシュラン「パリの三ツ星レストラン」を紹介しましょう。
そうそう、ほとんどのお店では英語でウェブ予約できますが、日本語で予約できるサービスもあります。ぐるなびが提供するぐるやくは有料ですが(500円/人)、ほとんどの三ツ星レストランに対応しているのがありがたいやつ。検索が少し使いづらいので、お店ごとにリンク貼っておきますね。記念日にプレートに名前を入れてほしい、とかアレルギーがある!など少し細かいお願いしたいとき、英語の予約がいまいち不安な人は使ってみて下さい。
4つおすすめするなら、三田「コートドール」の斉須シェフとベルナール・パコーシェフが立ち上げ、いまもこの一店舗だけで質を保ち続ける「ランブロワジー」、肉が焼かれていることに気づかないと言われた炎の魔術師から一転、野菜のコースを提供する「アルページュ」、そして、やっぱり気になる「レストランケイ」豪華なホテルレストランの代名詞でもある、「アランデュカス・プラザアテネ」。それぞれに捨てがたいです。
- 【新】三ツ星「Restaurant Kei」レストラン ケイ|小林圭|パリ1区
- パリ最古の三ッ星「L’Ambroisie」ランブロワジー|Bernard Pacaud|パリ4区
- 三ッ星「Pierre Gagnaire」ピエールガニェール|Pierre Gagnaire|パリ8区
- 三ツ星「Arpège」アルページュ|Alain Passard|パリ7区
- 三ツ星「Guy Savoy」ギー サヴォア|Guy Savoy|パリ6区
- 三ツ星「Le Pré Catelan」ル プレ カトラン|Frédéric Anton|パリ16区
- 三ツ星「Epicure au Bristol」エピキュール オ ブリストル|Éric Frechon|パリ8区
- 三ツ星「Ledoyen」ルドワイヤン|Yannick Alléno|パリ8区
- 三ツ星「Alain Ducasse au Plaza Athénée」アラン デュカス オ プラザ アテネ|Alain Ducasse|パリ8区
- 三ツ星「Le Cinq de l’Hôtel George-V」ル サンク デュ オテル ジョルジュ サンク|Christian Le Squer|パリ8区
【新】三ツ星「Restaurant Kei」レストラン ケイ|小林圭|パリ1区
ケイさん以外は三ツ星を獲得した年が古い順に載せていますが、日本語でミシュラン三ツ星探してる方はまず、Restaurant Keiについて知りたいですよね。
2020年のフランス版ミシュランをもっとも沸かせた出来事の1つが、Restaurant Keiの三ツ星でした。初めてパリに誕生したアジア系三ツ星オーナーシェフ。アランデュカス氏の愛弟子とは言え、2つ星を獲得したのは2017年ですから4年目での昇格、超スピードです。
インタビューで「日本の富士山を登るのではなく、エベレストを登りたかった」と語っていたのも印象的でした。
パリでたびたび開催される日本人シェフとベストレストランなどの審査員も務める事業家さんとの飲み会に顔を出すことも少なかったり、少し謎に包まれている部分もある小林シェフ。
スーシェフ(副料理長)を務める方とワイン会をした時も愚痴が出てこなかったのにも驚きました…(ほかの星付き日本人シェフには殴られた、包丁取り上げられたなどの話がありましたが 笑)
こちらの本田直之さんの著作でインタビューを受けています。
レストランケイのメニューと予算
コースの価格は昼は58 €から、夜は110 €から(土曜は150 €~)です。
2人で行ってワインも飲むと、チップ込みでお昼が200 €、夜が500 €くらい、というのはミシュラン三ツ星にしてはかなりお手頃です。
スペシャリテ
Jardin de légumes croquants, saumon fumé, mousse de roquette, émulsion de citron, vinaigrette de tomates et crumble d’olives noires
カリッとした野菜の庭・燻製したサーモン・ルッコラのムース・レモンのクリーム(エマルジョン)・トマトのヴィネグレット・黒オリーブのクランブル(上の写真)
Bar de ligne rôti sur ses écailles croustillantes
スズキのロティ鱗をカリカリに仕立てて
Smoothie aux fruits exotiques et sucre soufflé
エキゾチックなフルーツのスムージーと砂糖のスフレ
小林圭シェフの経歴
1977年長野県諏訪市生まれ。
下諏訪町で「ダイシメ惣菜店」を営む両親のもとに生まれる。高校を中退後、茅野市の会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ蓼科」で4年ほど料理の修業をしてから東京へ*。2年ほど都内数店で修業を重ね、Chez Shimizuの清水シェフに「フランスに行って頭を柔らかくしてこい。10年は帰るな」と言われて渡仏。
*信州毎日新聞「いつか三つ星を」実現 諏訪出身・小林さんの両親ら祝福より
1999年ラングドック地方の「Auberge du Vieux Puits à Fontjoncouse/オーベルジュ・デュ・ヴュー・ピュイ/フォンジョンクーズ」 (2010年に3つ星)でいきなり肉部門のシェフに。
2001年、プロヴァンスの「Le Prieuré à Villeneuve-lès-Avignon/ル・プリウレ/ヴィルヌーヴ・レ・アヴィニョン」に移り、肉部門とデザート部門で働いたのち、アルザスの二つ星「Le Cerf à Marlenheim/ル・セルフ/マルレンアイム」で2年半ほど勤務。
2003年、パリで一番のお店で働きたいと知り合いの伝手をたどって「Restaurant Alain Ducasse au Plaza Athénée/アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」へ。
入店当初のシェフはジャン=フランソワ・ピエージュ(パリで二つ星のレストランを経営)、次いでクリストフ・モレ(シャングリ・ラ ホテル パリのエグゼクティブシェフ)。2006年からはスーシェフ(副料理長)を務め、アランデュカス氏から「新しく買う星付きレストランのシェフをやらないか?」との誘いを断り退職。
2011年パリ1区*に「Restaurant Kei/レストラン・ケイ」を開店。翌年2012年に一つ星獲得。2017年に二つ星へ昇格、2020年、外国人オーナーシェフとしてはじめての三ツ星に。
*このお店は元二つ星「Gérard Besson/ジェラール・ベッソン」の跡地。二つ星獲得後にはベッソンシェフが来店して涙されたそう。
レストランケイの予約方法・住所・電話番号など
予約はオフィシャルサイトに記載されているメール*、もしくは日本語予約サイトから可能です。
*メールアドレス: reservationkei(a)gmail.com →(a)を@に変えて下さい
ランチだと比較的予約が取りやすいですが営業日が少ないのでランチでもお早目の予約がおすすめ。夜、特に週末ディナーの予約は一か月前には予約した方が良いでしょう。
一部料理写真はトリップアドバイザーより、シェフの肖像・料理・内装写真はオフィシャルサイトより。
5 rue Coq Heron, 75001 Paris, France
+33 (0)1 4233 1474
12:30-13:15, 19:45-21:15 日月・木曜のランチ休み
パリ最古の三ッ星「L’Ambroisie」ランブロワジー|Bernard Pacaud|パリ4区
現存するパリ最古の三ツ星レストランはベルナール・パコーさんのランブロワジー。木村拓哉さんが主演するグランメゾン東京のロケで使われたことでも再び有名になりそうですね。実はランブロワジーの立上げには1人の日本人シェフがかかわっています。
三田「コートドール」のオーナーシェフ、斉須シェフがその人。パコーシェフと一緒にお店を立ち上げた頃の話がすごく鮮やかに描かれているので、この本を読んでからお店に行くのがおすすめ。
なお、斉須シェフと働いた経験からか、ランブロワジーには常に日本人料理人が働いています。そして、2019年からスーシェフ(副料理長)だった日本人の吉冨力良さんが2020年からエグゼクティブシェフ(料理長)に昇格されています。三ツ星レストランの全体を統括する立場に日本人が入っているのはすごいです。
吉冨さんは2017年にパテアンクルート(いろいろな肉とフォアグラなどを入れたパテの王様)の世界大会で優勝しています。
ランブロワジーのメニューと予算
お昼、夜ともにコースはなくすべてアラカルト。
ミシュランの星を獲るお店は必ずおまかせコースがあるのだけど、ここだけは例外。アラカルトなのに、オーダーが入ってから野菜の皮をむいたり、魚や肉をおろすそうなので、やっぱりすごい。もちろん値段も
前菜・メインはどれも100ユーロ前後、デザートは30ユーロくらい。例えばワインのフルボトルを二人で飲むならお会計は600ユーロくらいでしょうか。
※上記の仕上がり金額にはシャンパーニュ含んでません。三ツ星のシャンパーニュはとても高いので、二人で泡で乾杯をするとそれだけで80ユーロくらい会計が増えます。
スペシャリテ
Feuillantine de langoustines aux graines de sésame, sauce curry
ラングスティーヌ(手長エビ)のカリカリ、ゴマ、カレーのソース(上の写真)
Escalopines de bar à l’émincé d’artichauts, nage réduite au caviar golden
スズキとアーティチョークの薄切り、キャビア
Tarte sablée au cacao amer, glace à la vanille Bourbon
ビターなカカオのタルト、ブルボンバニラのアイス
ベルナール・パコーシェフの経歴
1947年リヨン生まれ。1962年、15歳でリヨンのEugénie Brazier*のお店に入店。
*フランスで男女含めて初めて6つの星を獲った女性シェフ。ポールボキューズの師であるフェルナン・ポワンも同店の出身
その後パリの「La Méditerranée」「La Coquille」を経てパリの三ツ星Claude Peyrotシェフの「le Vivarois/ヴィヴァロア」へ。
1981年に斉須シェフ・パコーシェフ・マダムパコーの3人でパリ5区にランブロワジーを開業。翌年ミシュラン一つ星を獲得し、その後二つ星、とうとう86年に三ツ星を獲得。89年にお店をパリ4区のヴォージュ広場の近くへ移転し、ずっと三ツ星を維持しています。
シェフの写真はhttps://www.terroirsdechefs.comより・その他写真はミシュランフランス版より
ランブロワジーの予約方法・住所・電話番号など
予約はオフィシャルウェブからできます。ランチだと比較的予約が取りやすく、夜、特に週末の予約は一か月前には予約した方が良いでしょう。ランブロワジーの日本語予約はこちらから。
9 place des Vosges, 75004 PARIS
+33 (0)1 42 78 51 45
12:15-13:30, 20:15-22:00 日月休み
三ッ星「Pierre Gagnaire」ピエールガニェール|Pierre Gagnaire|パリ8区
厨房のピカソ、とも評される前衛的なシェフ「ピエール・ガニェール」。41歳で三ツ星を獲ったものの、4年後に破産して星を返上。その2年後に三ツ星に返り咲くという波乱万丈のシェフ。
2001年頃からはフランスの分子料理(分子ガストロノミー)の祖でもあるエルヴェ・ティスと分子ガストロノミーの研究を行い、料理にも取り込んでいます。
世界中に10軒以上のレストランを展開し、東京のインターコンチネンタルに入っているピエール・ガニェールは8年連続で二つ星。東京のお店を任されている統括シェフは日本人の赤坂シェフです。2人のシェフの対談動画を見るとさらに、行きたくなるかもしれません。
メニューと予算
お昼のコースは90ユーロから。夜のコースは310ユーロ。ワインのペアリングをつけると445ユーロ。2人で900ユーロなので、チップも入れるとちょうど1,000ユーロというところでしょうか。
アラカルトもあるのですが、アラカルトの値段は恐ろしいことになっており、前菜でも150ユーロ前後。これといった希望がなければコースの方が良いでしょう。
ピエール・ガニェールシェフの経歴
1950年フランス中東部ロワール県サンテティエンヌ生まれ。実家はレストラン。14歳でパティシエとして働き始め15歳のサマーインターンではポール・ボキューズの元で働く。以来、「Lucas Carton / ルカ・キャルトン」など数々の名店で修業。
26歳(1976年)で父から「Le Clos Fleuri / ル・クロ・フルリー」を引き継ぎ、翌年ミシュランの一つ星。92年にお店を移転し、同時に三ツ星を獲得。96年に資金繰りがうまくいかず破産し星を返上。
同年96年にパリ市内のl’Hotel Balzac / ホテルバルザックに「Pierre Gagnaire」を開業。翌年ミシュラン二つ星、翌98年に三ツ星に返り咲き、2002年のロンドン「Sketch」、2005年の東京「Pierre Gagnaire」を皮切りに海外にも多くのレストランを開業。パリ本店は98年以来20年以上三ツ星を保っている。
現在パリ市内に3軒、地方に4軒、海外ではロンドン・ラスベガス・ドバイ・ダナン・香港・上海・ソウル・そして東京と9店舗を展開しています。運営するレストランの星の数は2017年の時点で東京の二つ星をはじめ、15個ほど。
ピエール・ガニェールの予約方法・住所・電話番号など
こちらもオフィシャルウェブから予約可能。Balzacという通りのピエール・ガニェールが三ツ星のレストランです。2人で週末のディナーだと半月前、くらい。4人なら1か月前くらいの予約が良さそうです。平日ランチなら翌日でも二人の予約が可能です。ピエール・ガニェールの日本語予約はこちらから。
6 Rue Balzac75008 Paris 08
+33 (0)1 58 36 12 50
12:00-14:00, 19:30-21:30 土日休み
シェフの写真はマンダリンオリエンタルより、その他の写真はミシュランガイドより。
三ツ星「Arpège」アルページュ|Alain Passard|パリ7区
シェフのアラン・パッサール氏はかつて「肉の魔術師」と呼ばれていたけど、その後野菜料理に目覚め、いまは野菜のみのフルコースなども用意しているシェフ。日本では、90年代に放送された「料理の鉄人」で坂井シェフと対決したことでも知られています。
パリにいる日本人料理人の中でも、三ッ星レストランへ行くならアルページュに行きたい、という人も多い名店。アストランスのパスカル・バルボシェフや、アリアンスの大宮シェフ、アニスの清水シェフの修業先としても知られています。
アルページュのメニューと予算
お昼のコースが175ユーロ、夜のコースが320ユーロから。
2人で行ってお酒を飲んだらお昼が450ユーロ(チップ込みで500ユーロ)、夜が800ユーロ(チップを加えると900ユーロ)くらいからでしょうか。
アルページュのスペシャリテ
Chaud-froid d’oeuf au sirop d’érable, vinaigre de Xères et quatre épices
アルページュ風の卵(温冷卵とメープルシロップ、シェリービネガーとキャトルエピス)
Damier de carpaccio de saint-jacques à la truffe noire
黒トリュフとホタテのカルパッチョのダミエ柄(市松模様)
Jardinière arlequin, merguez végétale
アルルカン、野菜の取り合わせ
Tarte aux pommes bouquet de roses, caramel lacté
バラの花束のようなリンゴのタルト、キャラメルミルク
アラン・パッサールシェフの経歴
1956年ブルターニュ地方で、音楽家の父と洋服のデザイナーの母の間に生まれる。
14歳の時「L’Hôtellerie du Lion d’Or / ロテルリー・デュ・リオン・ドール」Michel Kéréverの元で修業を始める。その後シャンパーニュ地方の「La Chaumière à Reims / ラ・ショーミエール」(のちに三ツ星獲得)で働き、1978年にパリの三ツ星レストラン「L’Archestrate /ラルケスラート」でAlain Senderens / アラン・サンドランス*の元へ。
*ヌーヴェル・キュイジーヌの旗手と言われ、ポールボキューズやトロワグロ兄弟と共に素材を生かすフランス料理を作り上げた一人
80年にパリ市の北にある温泉・カジノ保養地アンギャン=レ=バンのレストラン「Le Duc d’Enghien / ル・デュック・ドンギァン」のシェフになり、1984年、史上最年少の26歳で二つ星獲得。その後ブリュッセルの「Carlton / カールトン」へ移り、ここでも二つ星を獲得。
1986年にアラン・サンドランスのラルケスラートの場所を譲り受け、自身のレストラン「Arpège / アルページュ」を開業。翌年に一つ星を獲得し、さらに翌年2つ星、96年に三ツ星を獲得。
97年に日本のテレビ番組「料理の鉄人」、2016年にはNetflixの「Chef’s Table」にも出演。出張料理人の狐野扶実子さんが修行し、スーシェフを勤めていたことから知った人もいるかもしれません。
アルページュの予約方法・住所・電話番号など
オフィシャルサイトから予約が可能。ランチは比較的予約が取りやすく、夜、特に週末の予約は一か月以上前には予約した方が良いでしょう。アルページュの日本語予約はこちらから。
写真はミシュランフランス版と、silencio.fr(ホタテ)Kult Plave Kamenice(卵)BellesDemeures.com(シェフ肖像)より
三ツ星「Guy Savoy」ギー サヴォア|Guy Savoy|パリ6区
ヌーヴェルキュイジーヌにおいて最も重要なシェフの一人と言われるギー・サヴォアシェフ。三ッ星レストランともなると、サービスの人との距離感が遠いお店が多い中、ギー・サヴォアは距離感が絶妙に近いことでも知られています。ウェブを見ても、新しいお客さんを歓迎しようという気持ちが感じられます。
2015年にはメインレストラン「Guy Savoy」をパリのセーヌ川沿い、ルーブル美術館向かいにある造幣局の建物へ移転。2017年以降、La Listeの世界レストランランキングにおいて1位を獲得し続けています。
ギー・サヴォアのメニューと予算/ウェブ予約でお得コースあり
ギー・サヴォアのウェブから予約すると130ユーロのランチコースが予約できます。皿数は少し減りますが、日本で食べているご飯の量や時間と比べると十分でしょう。8皿の通常コースだと250ユーロ、夜は478ユーロのコース。
お会計の目安はお昼がウェブ予約を活用すると二人で合計350ユーロから、夜が1200ユーロから、という感じ。
スペシャリテ
Soupe d’artichaut à la truffe noire, brioche feuilletée aux champignons et truffes
アーティチョークと黒トリュフのスープ、茸とトリュフのブリオッシュ
Du saumon “figé” sur la glace, consommé brûlant, “perles” de citrons
氷の上に凍ったサーモンと温かいコンソメ、レモンの宝石(サーモンの上の氷)
Selle et carré d’agneau “terre et iode”, épaule confite, côtes et feuilles de bettes
仔羊の腰肉と背肉「大地と栄養(iode:ヨウ素)」腕肉のコンフィ、肩肉とスイスチャドの葉
Chariot des glaces, sorbets, les bocaux et biscuits d’autrefois
アイスクリーム、ソルベ、古き良き焼き菓子のワゴンサービス
ギー・サヴォアシェフの経歴
1955年リヨン北部のイゼール県生まれ。16歳でリヨンのショコラティエ、モーリス・ベルナシオンの弟子ルイ・マルシャルのお店に見習いとして入店。1970年にロアンヌのトロワグロ兄弟*のレストラン「Troisgros」へ入り、3年ほど修業。
その後、1973年にパリの「Lasserre/ラセール」ジュネーブ「Lion d’Or in Cologny / リオン ドール コロニー」コートダジュール「L’Oasis/ロワジス」などで修業を重ね1977年にベルナール・ロワゾーの後を継いで「La Barrière de Clichy / ラ バリエール ド クリシー」のシェフに。
*ソースの魔術師とも呼ばれ、50年近く三ツ星を維持した天才シェフ兄弟。料理人として初めて兄弟でレジョンドヌール勲章を受勲。
1980年に独立し、パリ16区に「Guy Savoy」を開業。翌年一つ星、85年に二つ星を獲得。87年に凱旋門近くに移転、2002年に三ツ星を獲得。2007年にはレミーの美味しいレストランフランス版「Ratatouille / ラタトゥイユ」に声優出演、2015年に現在のセーヌ川沿い、造幣局の上に移転し、2017年以降La Liste誌の世界ベストレストラン1位を維持。
ギー・サヴォアの予約方法・住所・電話番号など
ウェブから予約可能。ランチだと前週、ディナーだと2週前、週末の夜は1か月半前のくらいに予約する必要あり。他のレストランと同様、4名以上だとさらに2週間くらい前に予約するのが良いかと思います。ギィ・サヴォアの日本語予約はこちらから。
Monnaie de Paris11 Quai de Conti75006 Paris
+33 (0)1 43 80 40 61
12:00-14:00, 19:00-22:30 日月休み
店内写真はミシュランフランス版、料理・シェフの写真はギーサヴォアシェフのFacebookより
三ツ星「Le Pré Catelan」ル プレ カトラン|Frédéric Anton|パリ16区
フレデリックアントンシェフは「ジョエル・ロブションの一番弟子」と呼ばれる名シェフ。2019年から10年間、エッフェル塔の展望台にあるレストラン、「Jules Verne/ジュール・ヴェルヌ」の運営をアラン・デュカスから勝ち取ったことでも有名になりました。
メインのレストラン、ル・プレ・カトランはブローニュの森の中。パリの三ツ星レストランの中で、もっとも周辺環境に恵まれたレストランかも知れません。
ル プレ カトランのメニューと予算
お昼のコースは140ユーロ、夜は230ユーロから。
お昼はワインのペアリング込みで180ユーロというコースもあるので、2人で行ってチップなど込みで400ユーロくらい。夜だと二人で700ユーロくらいが目安でしょうか。
スペシャリテ
La Langoustine: préparée en ravioli, servie dans un bouillon à l’huile d’olive et menthe, nem frit; jus de romaine
手長海老:ラビオリに包み、オリーブオイルとミントのブイヨンに浸して。揚げ春巻きはローズマリーのソースと(上の写真)
Le turbot : aux algues, beurre aux zestes de citron vert, pousse pied et crevettes grises façon Dieppoise
カレイ:ライムのバター、カニ身とともに海藻で巻き、ディエップ(地方)風に
L’Os à Moelle: L’un parfumé de poivre noir et grillé en coque, l’autre farci d’un ragoût de petits pois
牛の骨髄:黒コショウの香りをつけ網で焼いて。グリンピースを煮た詰め物と一緒に
La Pomme : Soufflée croustillante, crème glacée caramel, cidre et sucre pétillante
リンゴ:カリッとしたスフレ、キャラメルアイスクリーム、シードルとパチパチする砂糖
フレデリック・アントンシェフの経歴
1964年ナンシーに生まれ、ヴォージュの調理師学校へ進む。84年にナンシーの「Capucin Gourmand / カプシン・グルマン」Gérard Veissiereシェフの元で修業。その後ランスの「Château des Crayères / シャトー・デ・クレイエール」を経て、当時ジョエルロブションがシェフを勤める「Jamin / ジャマン」で7年働き、最終的には料理長を務める。
1997年ルノートルグループからブローニュの森にあるナポレオン三世時代のレストラン「Le Pré Catelan」を譲り受け、99年に二つ星を獲得。2000年にM.O.F.(フランス文化の人間国宝)になり、2007年三ツ星を獲得。2018年からティエリー・マルクスシェフとエッフェル塔の展望レストラン「Le Jules Verne」を運営。
ル プレ カトランの予約方法・住所・電話番号など
オフィシャルサイトから予約可能。平日のランチは前日でも取れる日があるけど、週末のランチは一か月前の予約、平日のディナーは2週間前、週末は一か月前くらいに取った方がいい。
なお、4人以上だとさらに取りづらいのでなるべく早めに。ル・プレ・カトランの日本語予約はこちら
Route de Suresnes75016 Paris
+33 (0)1 44 14 41 14
12:00-13:45, 19:30-21:45 日月休み
料理写真はオフィシャルウェブ、店内写真はミシュランフランス版より
三ツ星「Epicure au Bristol」エピキュール オ ブリストル|Éric Frechon|パリ8区
三ツ星を獲っているほかのシェフと比べて、ホテルでの経験が長いエリック・フレションシェフ。格付けがパラスホテル(格付けについて詳しくはこちら)のホテルクリヨンでは、クリスチャン・コンスタンシェフの元で副料理長をつとめ、1999年から同じくパラスホテルのブリストルにあるレストラン「エピキュール」のシェフに。
現在エピキューㇽの副料理長は日本人の安發(あわ)伸太郎さん。2019年9月にもNHKBSで特集されていたので見た方も多いかも知れません。
2020年より吉冨さんがランブロワジーでエグゼクティブシェフを務めていますが、それまでパリの三ツ星レストランで副料理長を務めている日本人は、安發さんだけでした。こちらのインタビュー記事は2013年としばらく前ですが読み応えあります。
なお、これ以降のシェフは別で三ツ星を獲っていたリ、二度目の三ツ星、だったりするのでフレションシェフがパリの三ツ星の中で一番新しい人。
エピキュール オ ブリストルのメニューと予算
お昼のコースが145ユーロ、夜のコースは340ユーロ。アラカルトもありますが、コースがあるお店はコースの方が楽しめます。アラカルトだと一皿の量も多くて食べ飽きちゃうし…
お酒を飲むと、昼は二人で400ユーロ、夜は900ユーロくらいが目安でしょうか。夜はもう少し行くかもですね、ワイン次第。
スペシャリテ
Macaronis farcis, truffe noire, artichaut et foie gras de canard, gratinés au vieux parmesan
黒トリュフ、アーティチョーク、フォアグラ入りマカロニ、熟成パルメザンをのせて焦がして
Pigeon de Bresse laqué au miel épicé et crumble de pignons de pin, compotée de fenouil et oignon au cumin, jus à la diable
スパイシーなハチミツと松の実のクランブルをまとったブレス産の鳩、フヌイユのコンポートとクミン風味の玉ねぎ、悪魔風ソース(マスタードなどを使うソース)
Poularde de bresse cuite en vessie (2 personnes) Suprême au vin jaune, bonbons d’abats, écrevisses et truffe noire Les cuisses, bouillon “poireau-pomme de terre” truffé
ブレス鶏のヴィッシー(豚の膀胱)蒸し、胸肉はヴァンジョーヌのソース、内臓の付け合わせ、ザリガニと黒トリュフ、もも肉はポワローとじゃがいも、トリュフのブイヨンと共に
Merlan de ligne de Saint-Gilles Croix-de-Vie en croûte de pain de mie, imprimé aux amandes, tétragone mi-cuite relevée à l’huile de curry et péquillos
サン=ジル=クロワ=ド=ヴィ産のタラ、カリっとしたアーモンドの香りのパン、軽く火を入れたチシャ菜、カレーのオイルとぺキオス
エリック・フレションシェフの経歴
1963年フランス北部アミアン近くのコルビという町に生まれる。1978年からルーアンの料理し学校へ通いながらパリの「La Grande Cascade / ラ グラン カスケード」で働き始める。1982年に初めて「Bristol」で働いたのち、兵役へ。その後タイユバンでは部門シェフに。86年から2年ほどスペインの「l’Hôtel Biblos Andaluz」で働いてから、トゥールダルジャンの副料理長になるためにフランスへ帰国。同年ホテルクリヨンのレストラン「Les Ambassadeurs」の副料理長に。
1995年に自身のガストロノミービストロ「La Verrière d’Éric Frechon」をオープンしたのち、1999年に「Bristol」のシェフに。当時一つ星のレストランを2年後の2001年に二つ星に、2009年に三ツ星に昇格させた。
エピキュール オ ブリストルの予約方法・住所・電話番号など
ホテルのウェブサイトから予約が可能。ランチは2週間前、週末ランチは4週間前、、ディナーは4週間前、週末ディナーは6週間前くらいだと予約できることが多い。
112 r. Fg St-Honoré75008 Paris 08
+33 (0)1 53 43 43 40
12:00-14:00, 19:30-21:30 無休
料理・シェフの写真はシェフの公式Facebookから、それ以外の写真はミシュランフランス版より
三ツ星「Ledoyen」ルドワイヤン|Yannick Alléno|パリ8区
ミシュランスターシェフの中でもひと際目立つのがヤニック・アレノシェフ。現在フランス国内に三ツ星レストランを二つ擁する唯一のシェフであり、2019年のミシュランでは、ルドワイヤンに併設する寿司店でも一つ星を獲得しました。
私生活もさすがに目立ってます。歌手のパトリシア・カースと結婚したのち彫刻家のローランス・ボネルと結婚して、いまは二人の娘の父。2017年に小林圭シェフが「レストラン・ケイ」で二つ星を獲得したときに「おめでとう、ケイ。でもミシュランの星は四つからだよ」って言ったとか、話題に事欠かないシェフです(本人が持っている星は計8つ)。
ルドワイヤンのメニューと予算
ルドワイヤンは夜のみ。380ユーロと450ユーロのコースがあり、ワインペアリングは190ユーロから。お会計の目安は二人で1200ユーロから、という感じですね。
スペシャリテ
Tarte friande de langoustine – Recouverte de grains de caviar Osciètre (pour deux)
手長海老の冷たいケーキ キャビアの粒に覆われて
Pain de brochet brioché croustillant – Extraction céleri rave – A la truffe blanche d’Alba
カワカマスのブリオッシュ仕立て 根セロリの抽出・アルバ産白トリュフ
Noix de coquilles Saint-Jacques en vrai Viroflay – A la truffe blanche d’Alba
ヴィロフレのホタテ貝 アルバ産白トリュフ
Bœuf Wagyu Gunma « grade 4 » – D’inspiration « Strogonoff », en deux services
グレード4の群馬牛 ストロガノフのインスピレーション
Fuseau au caramel et à la truffe blanche d’Alba
キャラメルのコマとアルバ産白トリュフ
ヤニック・アレノシェフの経歴
1968年パリ市の西、デファンス凱旋門があるピュトーでビストロを経営する家に生まれる。84年から調理師学校に入り、86年にパティシエとして「Hotel Lutetia / ホテル ルテシア」に入社。87年に「l’hôtel Royal Monceau / ホテル ローヤル モンソー」90年「l’hôtel Sofitel de Sèvres / ロテル ソフィテル セーヴル」92年「l’hôtel Le Meurice / ロテル ル ムーリス」94年「restaurant Drouant / レストラン ドルーアン」を経て99年に「l’hôtel Scribe / ロテル スクリブ」のシェフに。
2003年パラスホテルである「l’hôtel Le Meurice / ロテル ル ムーリス」のレストランシェフに就任。翌年2つ星、2007年に三ツ星に輝き、同年Chef of the Yearに。2008年、レストラングループ「le Groupe Yannick Alléno」を立ち上げLVMHグループと「palace Cheval Blanc à Courchevel」を開業、レストラン「Le 1947」をオープンし2010年に二つ星獲得。
2012年にムーリスを去り、2014年にシャンゼリゼ広場近くの「Pavillon Ledoyen / パヴィリオン・ルドワイヤン」を開業。2015年に三ツ星を獲得。2017年に「Le 1947」も三ツ星を獲得し、現在フランスで二軒の三ツ星レストランを持つ唯一のシェフに。
(これまでで、国内に二軒の三ツ星を持っていたのはEugénie BrazierとMarc Veyratの二人のみ)
ルドワイヤンの予約方法・住所・電話番号など
オフィシャルサイトから予約可能。平日夜なら3週間前、週末夜なら1.5カ月前に予約が必要。ルドワイヤンの日本語予約はこちらから。
8 avenue Dutuit75008 Paris
+33 (0)1 53 05 10 00
19:30-22:00 無休
シェフ写真はオフィシャルサイト、料理写真はトリュフデザートがマダムフィガロジャポン・カワカマスがwinelink、内装写真とその他料理はミシュランフランス版より
三ツ星「Alain Ducasse au Plaza Athénée」アラン デュカス オ プラザ アテネ|Alain Ducasse|パリ8区
フランス料理界の帝王と呼ばれるアランデュカス氏。日本ではシャネルとコラボレーションし、銀座のシャネルビル最上階にベージュ東京(ミシュラン二つ星)を運営し、ル・ショコラ・アラン・デュカス(チョコレート専門店)やブノワ(ビストロ)なども経営。30軒のレストラン、7つの会社と18個のミシュランスターを持っています。
ポール・ボキューズ、ジョエル・ロブションがなくなった今、世界で最も知られており、成功しているシェフと言えば、一番に名前が挙がるシェフです。
ちなみにこちらのレストラン、ADPA(Alain Ducasse au Plaza Athénée)と略す方がいるので覚えておくといいかも。プラザ・アテネは最上級のパラスに格付けされてるホテルの一つです。
アラン デュカス オ プラザ アテネのメニューと予算
お昼のコースは210ユーロ、夜のコースは395ユーロ。2人で行ってお酒を飲んだらお昼が550ユーロ、夜が1000ユーロくらいかな。一杯だけ泡を飲みに行ったことあるけど、本当に贅沢な空間なので、贅沢な夜を楽しみたければ間違いない場所です。
スペシャリテ
Légumes et fruits
季節の野菜とフルーツの組み合わせ
Homard et pommes de mer
オマール海老と海のジャガイモ(Pomme de terre:ジャガイモを海仕様にするプレゼンテーション)
アラン デュカスシェフの経歴
1956年フランス南西部、トゥールーズの北40㎞ほどの場所にあるカステル=サラザン生まれ。実家はフォアグラ用のアヒル農家。1972年16歳で「Pavillon Landais / パヴィヨン・ランデ」で見習いの後、ボルドーのホテル学校へ。75年Michel Guerard / ミシェル・ゲラールの「Les Pres d’Eugenie / レ・プレ・ドゥジェニー」へ。冬はGaston Lenotre / ガストン・ルノートルの元でお菓子を学ぶ。その後「Regine’s / レジーン」(ニューヨーク)「Moulin de Mougin / ムーラン・ドゥ・ムージャン」(南仏)ののち、名シェフ「Alain Chapel / アラン・シャペル」の元で2年修業。
1980年24歳で南仏ムージャンの「L’Amandier / ラマンディエ」のシェフに。翌81年コートダジュールの「l’Hotel Juana / ロテル・ジュアン」のレストラン「La Terrasse / ラ・テラス」の統括シェフに。84年にミシュラン二つ星を獲得。同年8月9日南仏からアルプスへと向かう飛行機事故に遭い、唯一の生存者に。1年間の入院後復帰。
1987年モナコの「L’Hotel de Paris / ロテル・ドゥ・パリ」の総料理長に就任し、レストラン「Louis XVルイ・キャーンズ」のシェフに。90年、33歳、レストラン開店後33ヵ月目、史上最年少でミシュラン三ツ星を獲得。
96年パリの4つ星ホテル「Le parc sofitel demeure / ル・パルク・パリ・ソフィテル・デミュール・ホテル」内に「Alain Ducasse / アランデュカス」を開業。翌97年アラン・デュカスが3つ星獲得、ルイ・キャーンズは二つ星に。翌98年にルイ・キャーンズも三ツ星となり6つ星シェフに。2000年にパラスホテルのプラザアテネに移転。2015年、改装後に一度二つ星になるものの翌16年に三ツ星に復帰。
以来、パリ、モナコ、ニューヨーク、東京、大阪などに出店し、各地で星を獲得。東京のベージュは二つ星。全世界を合わせると、18個の星を手にしています。
アラン デュカス オ プラザ アテネの予約方法・住所・電話番号など
オフィシャルサイトから予約が可能。画面右上のFR/ENのEN選ぶと英語になるので少しだけ簡単かも。木金だけのランチと平日のみのディナーはともに2週間前、週末だと一か月前くらいの予約が必要でしょう。ADPAの日本語予約はこちらから。
25 avenue Montaigne75008 Paris
+33 (0)1 53 67 65 00
12:30-14:15(木金のみ), 19:30-22:15(月~金のみ) 土日休み
内装・料理写真はミシュランフランス版、シェフの画像はオフィシャルウェブより
三ツ星「Le Cinq de l’Hôtel George-V」ル サンク デュ オテル ジョルジュ サンク|Christian Le Squer|パリ8区
パリのレストラン「ルドワイヤン」で三ツ星を12年間維持した後、営業権をヤニックアレノーに譲り、一年以内に三ツ星を獲得するという条件付きでパリのパラスホテル「フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンク」の統括シェフになり、約束通り2015年に三ツ星を獲得した名シェフ、クリスチャン・ル・スケー。(すごすぎる…)
フォーシーズンズに移ってからはSNSでの発信も増え、現在Twitter・Instagram・Facebookのフォロワーは25万人ほど。新しい料理を作りながらも、地の野菜を使い、伝統をも大切にするシェフとして評価され続けているシェフです。
ル サンク デュ オテル ジョルジュ サンクのメニューと予算
お昼のコースは150ユーロと220ユーロ、夜は350ユーロのコースとアラカルトがあります。2人で行ったときの支払い目安はお昼が400ユーロ、夜が950ユーロくらいでしょうか。
個人的には夜にフルコース食べると眠れなくて死ぬので、昼に多い方のフルコースで満腹になるまで楽しむのがおすすめ。僕だったら、昼にフルコース食べたら夜は何もいりません。むしろ太田胃散ください(笑)
スペシャリテ
Bar de ligne, caviar et lait ribot de mon enfance
スズキとキャビア・バターミルクシェフの幼いころの思い出より
GRATINÉE D’OIGNONS à la parisienne / contemporaine
表面を焼き上げた玉ねぎ パリ風
クリスチャン・ル・スケーシェフの経歴
1962年ブルターニュ地方のプルイネックという町生まれ。86年にホテル学校を卒業した後パリの名店「Le Divellec / ル・ディヴレック」、「Lucas Carton / ルカ・カルトン」、「Taillevent / タイユヴァン」、「Le Ritz / リッツ」で修業を重ねます。
95年にインターコンチネンタル・グランドホテルの「カフェ・ド・ラ・ペ*(Café de la Paix」)でシェフに。翌年に一つ星、その翌年に二つ星を獲得。
*パリのオペラ座すぐ近くにある有名なレストラン
99年にパリ市より邸宅「ルドワイヤン」を借りレストランを開業し、2002年に三ツ星を獲得。賃貸契約が終了する2014年まで12年間三ツ星を維持したのち、建物の営業権*をヤニック・アレノーに売却。
*フランスではレストランの開業に営業権という「お店をする権利」が必要です。お店の運営がうまくいけば始めた時よりも高く売れます。もともと星がなかったルドワイヤンを三ツ星にした上で売却したシェフはけっこうな利益を得たことでしょう。
同年、パラスホテル「フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンク」の総料理長に就任。一年以内に三ツ星を獲得しないと解雇、という条件のもとの契約だったが、翌2015年に三ツ星獲得。
ル・スケーシェフのインタビューがFoodionにあるので読んでみると行きたくなります。長く働き過ぎないように、とかSNSでの発信、企業とのタイアップなど古い時代のシェフとは一線を画したポリシーを感じます。
ル サンク デュ オテル ジョルジュ サンクの予約方法・住所・電話番号など
予約はホテルのオフィシャルページから可能。2名の平日ランチだと1週間前でも可能な日が多く、週末だと3週間前、夜なら平日は2週間前、週末夜の予約は1カ月前くらいには予約を入れましょう。ル・サンクの日本語予約はこちらから。
31 av. George V75008 Paris 08
+33 (0)1 49 52 71 54
12:30-14:00, 19:00-21:00 日月休み
東京の三ツ星レストラン
東京には世界で一番星が集まっているともいわれます。三ツ星のお店は何と13店舗。それぞれのシェフのインタビューをまとめた記事はこちらです。
パリの日本人シェフレストラン
小林シェフが三つ星、佐藤シェフのPassage53は2019年に閉店し、Abyssseが二つ星に昇格。パリの日本人シェフ一覧はこちらをどうぞ。