パリでお手頃に旨いステーキ食べたいならL’allerRetourがおすすめですよ

フレンチ

Nさんって肉好きっすよね。リベラ*に行ってる写真をよく見ますもん(笑)。
*五反田にあるステーキハウス、来日した著名プロレスラーや、寺門ジモンさんなどが通うことで有名

https://www.syokuraku-web.com/ プロレスファンの聖地『ステーキハウスリベラ』

そんなNさんだから、ここもぜひ行きたいんですよね。
日本で食べる肉よりも断然旨いと思います。
肉から、生きていた時の風景が浮かんでくるような肉です。草原が見えるくらい(笑)

Ⅰkgのかたまりで出てくるコートドブッフ*がとにかく最高です。
*コートドブッフはリブロースの部位、フランスのレストランでは骨付きの状態で出してくれることが多いです。

さすがに1kgって高くなると思うじゃないですか。
なんと、このお店は肉1kgとワイン一本で70ユーロにおさまります。
しかも火入れもちゃんといい感じ。

こないだN原さんといった時の写真添付しますね。

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地元の人に人気で少し狭い店内もまた、パリっぽい

http://laller-retour.com/

席数は40席くらいかな。
ぱっと見でわかるように、けっこう席感覚は小さめ、背中合わせた人とぶつかることもあります。

あ、そして看板があまり目立たないので、最初来た時は迷うかもです。
僕も通り過ぎました(笑)

http://laller-retour.com/

テーブルが狭いのとか、椅子のねじが緩んでいるのが気になるなら
倍近い金額だけど、めっちゃ美味しい日本人シェフのステーキレストラン*あるので
そちらに行くのもありです。

ま、Nさんは大丈夫だと思いますが
たとえば義理のご両親と行く、とか、会食ならそっちがおすすめです。

*ジャン・フランソワ・ピエジュという一つ星レストランのシェフがやっているステーキレストランCLOVER GRILLのシェフは日本人の宇佐美さん。コートドブッフも常時4種類くらいから選べるし、熱源は炭火という贅沢なお肉です(1人100€くらい)

客数のわりに、サービスの人の人数が足りてないので
なかなか注文取りに来てくれません(笑)
席に着くときにワイン一本頼んじゃうといいかもしれませんね。

「コートドブッフ食ベル予定で、ワインを二本飲むから30€くらいでおすすめください。」
みたいな頼み方でいいと思います、ここのワインぜんぶ美味しいので。
※英語でも大丈夫です。

ちなみに一時期僕が靴下を買い集めていたポールスミスさんもたびたびお気に入りのレストランとして紹介しています。ステーキフリットが美味しくて、どれもシンプルに旨い!とのこと。

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骨髄・フォアグラ・コートドブッフ・タルタルステーキ食べました

僕と、N原さんと、そのお知り合いのさらに年上の先輩と一緒だったので
どれくらい食べれるかなぁ…と思ったのですが、攻めました(笑)

食べた順にお伝えしましょう。

前菜 フォアグラ・骨髄のオーブン焼き

モツとか好きな人なら、まず骨髄:Os a moelleのオーブン焼きです。
このとろっとろになった骨髄をカリカリのバゲットに添えるのだけど、何と言うんでしょう
ソルロンタン*、牛骨スープに近い感じかな。その凝縮した味というか、その味の本体ですね。

*ソルロンタンは韓国の牛骨からとる濃厚スープ。うちではこの輪切りしたやつを2日かけて煮込んでソルロンタン作ってます。

こはフォアグラも結構おいしいので、フォアグラも行きました。

フォアグラの上に出ている脂は食べなくても大丈夫です。
パテにする加熱段階で出てきた脂なので、食べてもいいけど好みかな。

はちみつと、フルールドセルと、フォアグラで食べるので
糖分+塩分+脂肪分、なんでしたっけ、CMで言ってた、あそうそう「余分3兄弟」*が最高です。

*余分3兄弟とは2010年頃のサントリーDAKARAのCMに出てくるキャラクター(CMの主演は天海祐希さん)

メイン タルタルステーキ・シンメンタール牛のコートドブッフ1㎏

ということで、絶好調のスピードで前菜を食べ切って
さっそく来たメインがこちら。

先に到着したのがシャロレー牛*のタルタルステーキ
サラダが山盛りでサイズ感が伝わりづらいけどマクドナルドのパティにしたら三枚分くらいかな。

*シャロレー牛はフランスでポピュラーな品種。日本にはこの若い牛が輸入されるけど、フランスで美味しいと言われるのは5歳以上の経産牛。草の味が香って旨いです。

と、こちらがコートドブッフ、ザ・骨付き肉です。
(暗くて若干ブレててすみません…)

牛肉はバイエルン(ドイツ)から来てるシンメンタール牛*。これもまた赤身主体で旨い肉です。

*シンメンタール牛はスイス原産の乳肉兼用種。ヨーロッパの牛の中でも大型のサイズで肉のうまみが強い。土佐赤牛や熊本の赤牛は土着の朝鮮牛×シンメンタール牛の掛け合わせ。

赤い肉が苦手でなければ、焼き上がりはセニャン(ミディアムレア)*がおすすめ。
もちろんこの日もセニャンを選びました。

*フランス語で牛肉の焼き加減はよく焼きから順に、Bien cuit/ビアンキュイ:ウェルダン À point/アポワン:ミディアム Saignant/セニャン:ミディアムレア Blue/ブルー:超レア の四段階です。

骨のつけ根の赤い感じとか、分かります?
そして、肉の表面がガリガリに焼けているんですよね。

この表面と、中の血の味がする赤身との対比が旨いんです。少し焦げっぽいというか、炭火焼きの焼肉してるときに立ち昇るあの煙と、ユッケのセクシーな感じが一緒に口の中に来るんです。赤ワインもすぐになくなっちゃいますよ、ほんとに。

ぼくらも、これ一口食べたとこで2本目を頼みました。
少し濃くしてもらって、シャトー・ヌフ・デュ・パヴだったかな。

まぁ、最高です。
これ食べてもらって、ようやく、ようこそフランスへって感じでしょうか。

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おすすめ コートドブッフは外せない、あとは何を選ぶか…

メニューはこんな感じなのですが、とりあえず必ず行くのがコートドブッフ。
日替わりのところには、アルゼンチン牛なども入ってきます。

*部位の日本語訳
Os à moelle:骨髄 Onglet:サガリ Noix de basse côte de bœuf:ミスジ Pavé:内もも Le Château filet de boeuf:シャトーブリアン(フィレ) Côte de bœuf:リブロース Andouillette:豚の長に胃腸を詰めたソーセージ Pluma:巻きロース

*焼き方について Pierre de lave / 溶岩石(Lava Rock / ラバロック)

L’aller Retourでは加熱した溶岩石(pierre de lave)の上に張ったグリル(網)の上で肉を焼いてます。日本やアメリカでラバロック(Lava Rock)と呼ばれる石ですね。アウトドア好きだと知ってるかも…

この熱は偏りがなくガスの匂いもつかないのに、高温で火入れができるので綺麗な焼き上がりの状態を作れます。フランスでは、炭火焼よりも法規制が緩いという点も好まれているそう。
(炭火焼きを設置しているお店はかなり珍しいです)

お会計 肉食べまくってワイン2本で190ユーロ(1人60€ちょっと)

ちょっといいワイン(50ユーロ弱)も頼んだりしてこの値段。
飲食が高いと言われるこの街で、このパフォーマンスはヤバいと思うんですよね。
肉好きなら絶対行くべしなとこ。
もしくは、うちで肉焼きましょう(笑)

L’aller Retour ラレ・レトゥール 3区

平日のみ 12:00-15:30 夜は無休 19:30-24:30

01 42 78 01 21

5 rue Charles Francois Dupuis 75003 Paris

3.5.8.9.11番線 République駅 徒歩6分

ウェブから予約可(電話・メールは英語可)