せっかくパリに来たら一度くらいマルシェに行きたいですよね。
美味しいチーズ、手ごろな価格のはちみつやスパイス、石鹸などのお土産も売ってます。料理できるところに滞在してるなら、野菜やお肉を買って自分で料理するのもすっごく楽しい。わざわざ行かなくてもいいかなぁって思ってる人も、ちょっと早起きして美術館のついでに寄ってみるとパリっぽいイベントになりますよ。
パリで暮らし始めたけど、マルシェの行き方も良いマルシェがどこかわからないって人も、よくある質問を読んだあとに、曜日やエリアで調べてみて下さい。生活が少し鮮やかになります。
あ、先におすすめだけ教えてって方もいますよね。僕のおすすめ5選はこちらです。
- 星つきレストランのシェフも仕入れに来るイエナのプレジダン・ウィルソン(水曜・土曜)
- パリジャンの生活感も感じられるお手頃なアリーグルのマルシェ(火曜から日曜)
- 住んでいる方には良質だけどお手頃なサンシャルルのマルシェ(火曜・金曜)
- 雨が降ったけどマルシェ行きたい!ってときはバティニョールのマルシェ(火曜から日曜)
- マルシェ初めてで不安、って人にはラスパイユのビオマルシェがおすすめ(日曜)
マルシェについてすこし解説・よくある質問
マルシェってフランスの大切な文化の一つです。スーパーもない時期から、週に二度くらい開かれるマルシェに来る農場の人や牧場の人から食材を買っていた習慣が残って、フランスの食卓の豊かさを保っているんじゃないかなって。
マルシェではどうやって買い物する?
いいですよって言われても「そりゃそうだと思うよ、でもさ、よくわからないんだよね…」って思いますよね。僕も最初どうやって行ったらいいかわからないし、行ったら余計な出費があったり、困ったことがあるのでよく聞かれることをいくつか並べてみますね。
マルシェでは何が買える?
多くのマルシェには、野菜・果物店、肉屋、魚屋、チーズ・乳製品店、ギリシャ・アラブ・イタリア系惣菜、ハムやソシソンなどの加工肉店、オリーブやドライフルーツなどの乾物店、パン屋が来ています。
マルシェによっては、自然に近い農業をするビオの野菜や、貝と海老カニなどの専門店、はちみつの専門店、石鹸、キルト絨毯から、電化製品、調理用品、紅茶やコーヒーなどいろんなお店があるので、おみやげ品も買えますよ。
マルシェの一覧に、それぞれパリ市のマルシェ情報で確認した登録店を一覧にしてるので参考にしてください。ただ、フランスの事務仕事は適当なので、登録店が1軒だけということもあります。これは出店者からの登録申請が一件だけだったということで、実際はもっとあるのでご安心を(笑)
フランス語出来なくても大丈夫?
ときどき「フランス語ができないのでマルシェに行けない」って言われます。
大丈夫。英語でコミュニケーション取れる人が多いマルシェもあります。いい値段で良質のものを売っているマルシェが多いかな。日本と比べたらだいぶ安いものもあるし、何より、マルシェで買い物するってとても楽しいですよね。まずはラスパイユとか行ってみるのをお勧めします。
マルシェでのコミュニケーションは、限られた言葉で出来るし、野菜の名前わからなくても大丈夫。日本のケーキ屋さんで「これと、これ三つください」って注文するじゃないですか。そんなにたくさんの単語使わないでも、笑顔とこの言葉でだいたい何とかなります。
マルシェはだいたいこれで乗り切れそう、って言葉
- 「Ça , s’il vous plait 」(サ・シルヴプレ / これください)
- 「Droit , Gauche・sur la」(ドワッ・ゴーシュ・スリラ / みぎ・ひだり・あっち)
- 「C’est pas ça・C’est ça」(セパサ・セサ / それじゃない・それや!)
- 「piece・kg」(ピエス・キログラム / 個・kg※数字は英語でもなんとかなること多いです)
- 「un peut plus・un peut moins」(アンププリュス・アンプモワン / もう少し多く・少なく)
- 「moitie」(モワティエ / 半分)
- 「par la carte」(パラカルト / カード払い)
- 「C’est possible?」(セ、ポッシブル? / ~できる?※セポッシブルパラカルト?→カード払い出来る?みたいに使います)
目の前の桃を500g、あっちのメロンを買う場合
「Bonjour Mousier .Ça 10 piece , Meron sur la 1piece s’il vous plait」
(ボンジュールムッシュ、サ、テンピエス、メロンスリラ、ワンピエス、シルヴプレ / こんにちは。これ10個、あっちのメロン1つください)
みたいな感じでしょうか。
(たいてい、10までの数字は英語わかりますがフランス語で言えるなら、なおいいです!)
ほしいメロンの隣のを取ろうとしたら、「C’est pas ça !Droit!C’est ça!Super!」
(セパサ!ドワッ!セサ!シュペール! / それじゃない!右の!そう!いいね!)みたいなコミュニケーションが考えられますね。
詳しくはYouTubeなど見ながらシミュレーションしてもいいと思います。
マルシェで写真撮っても良い?
絵や切手を売るマルシェじゃない限り、写真撮影も大丈夫です。
ただ、写真のためのいい角度は通路のまんなかだったりしますよね。撮る前にどの角度で取るか決めて、一瞬で撮る方がいいです。あとは魚屋さんに並んでいるとき、魚を撮ったりなんかは撮りやすいですね。
買わずにいきなり商品を撮影するのは失礼なやつと思われちゃうので、店員さんが暇そうだったら
「Bonjour , Monsieur or Madame.C’est tre bien ! Mais demain je pars au Japon.C’est possible photo?」
(ムッシュ or マダム!セテビアン!メ・ドゥマン・ジュ・パルティ―・ジャポン。セ・ポッシーブル・フォト? / こんにちは。これ、すごく素敵。でも明日に本へ帰らなきゃいけないの。撮っていい?)
とか言うと撮らせてくれます。
長いですね、これ。ボンジュールマダム!フォトOK?でも言えるといいかな。
忙しそうなら撮るのは止めましょう、邪魔です。
マルシェに行くときの持ち物は?
マルシェへ行くときの持ち物はトートバック、エコバック、保冷バック、現金、カードの5つです。牡蠣を買うときだけ、大きめの密閉容器か鍋を持って行ってます。
スーパーもそうですが、フランスの小売店は基本的に袋が有料。みんなエコバック持ってきます。トートバック1つに収まらない日が多いですし、二つくらいエコバックあると安心。肉や魚、チーズを買うときはPicardの保冷バック持って行ってます。
マルシェではカードは使える?
カードが使えるところが多いです。でも、5€以下など決済額が小さい時は現金払いかな。
周りの人が全くカード使ってなかったら合わせます。お店の人に時間とらせたくないので…うちの近く7区や15区だと、カードが使えないところが2割くらいだけど、18 区とか行くと、魚・肉・チーズ以外はすべて現金のみってとこも多いかと。
あれです、渋谷の富士屋本店が現金のみだったように、お得なところはカードの端末とか使わずに現金ニコニコ払いのみってことです。
マルシェの中で食べ歩きしてても大丈夫?
周りに気をつければ食べ歩きも大丈夫です。というか、僕は大抵やってます。
食べながら歩くと、通路で邪魔な存在になるので、買ったお店の横で立ち食いすることが多いかな。パンは歩きながら食べてるけど、中東系のトウモロコシ粉で作ったひき肉入りクレープとか歩きながら食べてるとこぼれてくるんですよね。でも、めっちゃ好き。
マルシェ一覧の見方と気をつけてほしいところ
マルシェの情報はパリ市のサイトをベースに作っています。ただ、このサイトは管理が適当で、リンクが壊れてたり、閉鎖しているはずのマルシェも載っていたのでgoogleや、Twitterやインスタ、nextdoorなどのサービスで最新情報を確認してから載せています。
ただ、すべての情報が最新でないので、ここ行ってみたら何もなかった!(怒)などのコメントありましたらお待ちしています。Twitterでもメールでもなんでも大丈夫です。
営業時間は目安
マルシェの営業時間は、あくまで目安です。「この時間内は営業していいよ」と許可されている時間と考えてください。14時までのマルシェなら13時に行くと片付けが始まってます。すでに片付け終わってるところもあるくらい(笑)14時までと書いてあるところは12時までに行くと安心です。
登録店数
パリ市のマルシェサイトに登録されている店舗数は、かなりバラつきがあります。マルシェを管理している人によって情報の正しさが違うので「これ以上の店はある」という目安として使ってください。データの更新状況によっては店が入れ替わってますが、大幅に減ってることはないです。
地図と場所
マルシェは通り全体でやるので「この通りのA交差点から、あの番地まで」みたいに書いています。地図のポイントはその範囲の真ん中だったり、端っこだったり、はみ出したりしていますが、だいたいそのへんです。もし、全然遠いやんけ!ってことがあったら教えて下さい。
たとえばこの写真の青い線の部分でマルシェやってるなら、第一京浜通り, 桜田通~14番地までというように書いてます。こんな感じですね。
Marché Saint-Charles マルシェ・サン・シャルル
僕が一番よくいくマルシェ。写真のお芋屋さんが一番気に入ってて、グルヌイユって言うボキューズさんが好んだと言われる小ぶりのジャガイモがパリいちでお値段以上です(笑)7区の3割くらいの値段じゃないかな。1kgで3€!
この芋屋さんの向かいにある八百屋さんも手ごろで質が良いし、10月から2月くらいまでサンシャルル方向へ向かった左側に馬肉のお店も来るので、ここもまたおすすめです。
すぐ近くのパン屋がクロワッサンやエクレアでパリ1位などを獲ってて、ここもまたおすすめ。カフェで休憩のつもりが長居して昼ごはん時になってることも多いです(笑)個別記事はこちらに。
- 場所:Rue St-Charles , rue de Javel~rue rond-point St-Charles (15区)
- 最寄り駅:Charles Michels⑩Javel-André Citroën⑩
- 営業日:月/- 火/07:00~14:30 水/- 木/- 金/07:00~14:30 土/- 日/-
- 登録店:花 2 鶏 2 ハム 1 チキン 3 雑貨 3 肉 3 野菜 12 BIO野菜 1 地域物産 2 パン 1 チーズ 3 スパイス 2 惣菜 1 芋 1 魚 6
写真
それぞれのマルシェの写真は、雰囲気が感じられるものを選んでます。よい画像がないところでは、政治に関するビラ配りする人たちの「今日はこの通りで頑張ったよ」画像を使っていますが、もちろん政治的信条によるものではありません(笑)もし、「この場所別のマルシェじゃん!」ってことがあったら教えて下さい。
曜日ごとのおすすめマルシェ
旅行で来ていて「明日開いてるマルシェを探したい!最寄り駅とか、どのあたりにあるかも教えて!」ってこと、ありますよね。生活していても日本語のマルシェ情報って限られてるので「明日開いてるマルシェ、近くになんかないの?」って何度も検索してます。
そんなときに使えるリストを作りました。曜日ごとにおすすめのマルシェと、買い物のついでに寄れそうなマルシェなども書いているのでお役に立てると思います。
月曜にやっているマルシェはありません
仕入れ元のランジス市場も閉まっているので、月曜にやっているマルシェはありません。
月曜日に野菜を買いに行きたい!という場合はデパートのボン・マルシェの食品館やギャラリー・ラファイエットの地下、大きなモノプリが良いでしょう。
高級デパートは高いけど、新宿伊勢丹の食品売り場みたいな楽しさがあります。モノプリも15区エッフェル塔南の方のBeaugrenelle店など大きなところへ行くとマルシェのような量り売りをできるから楽しいですよ。
ボンマルシェやモノプリでお土産を探したり、ラファイエットの地下に入ってるイヴ・マリー・ブルドネックでお肉を食べるのもおすすめです。
火曜日開いてるマルシェは32軒
火曜のおすすめは、僕がいつも行っているサン・シャルルのマルシェ(08:30~20:30)。安いし、ものが良いし、日本と同じ大根や白菜も買えます。それ以外のおすすめはこちらへ
水曜日開いてるマルシェは37軒
水曜のおすすめは、エッフェル塔近くのイエナのプレジダン・ウィルソン(7:00~15:00)。しょっちゅう星付きレストランのシェフをお見掛けするだけあって、いい食材・珍しい食材も見つかります。それ以外でおすすめなのはこちらへ
木曜日開いてるマルシェは29軒
木曜のおすすめはエッフェル塔すぐ近くのセギュールのマルシェ(7:00~15:00)かな。どのお店もけっこう質が良くて値段もそこそこ。しかもすぐ近くにMORI YOSHIDAさんという美味しいケーキ屋さんがあるので合わせてぜひ。それ以外のおすすめはこちら
金曜日開いてるマルシェは32軒
金曜のおすすめは僕がいつも行っているサン・シャルルのマルシェ(08:30~20:30)。安いし、ものが良いし、日本と同じ大根や白菜も買えます。すぐ近くに2018年クロワッサンコンクール2位のブランジェリーもありますよ。それ以外のおすすめはこちら
土曜日開いてるマルシェは39軒
土曜のおすすめは、エッフェル塔の近くのプレジダン・ウィルソン(7:00~15:00)かな。情熱大陸などでも星付きシェフが買いに来ているのが映ってたし、日本人の観光客も増えています。全体的に高いけど、いろいろなものがそろうし、質もいいです。それ以外でおすすめなのはこちら
日曜日開いてるマルシェは34軒
日曜はにぎやかな雰囲気を楽しめるアリーグルのマルシェ(9:00~13:30)がおすすめです。建物内のチーズ店も素敵だし、アリーグル通りのコーヒーショップも外せない。広場では蚤の市もやってるし、マルシェも蚤の市も満喫するならここ。ほかのおすすめはこちら
パリにある20区それぞれの雰囲気をおさらいするならこの記事がおすすめ。
レストランのおすすめはここにまとめてます。